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第49話 ページ16

【 Aside 】



優「着いたぞ、新宿...」

シノア隊一同は豪壮に佇む防御壁を見上げた。原宿から新宿までの道のりで大分いざこざがあったが、無事に新宿まで来られた。

...本当に良かった。色々な意味で。

俺は胸板を軽く叩き、数回深呼吸を繰り返した後、

優「行くぞ!」

先行く優の後に続いた。








防御壁の内側に入ると、そこは騒々しい音で溢れかえっていた。

_緊急警報!緊急警報!吸血鬼達の襲撃がありました!

有線放送のスピーカーから大音量で流れる警報を耳の穴を掻きながら聞いていると、

優「どうなってる?」

シノア「...言葉通りでしょう」

黒煙が立ち込める空を仰ぎながら、シノアは言った。

シノア「吸血鬼達が攻めてきた...」

_兵士の皆さんは西へ!吸血鬼が大挙して押し寄せてきています!渋谷本隊が合流するまで...

けたたましく流れ続ける警報音を聞き、民間人は叫び避難する。蒼白な顔で走って行く人々の顔を横目で見つつ、視線を上に向けると、

「ヘリで来たのかよ...」

低空を維持したまま、飛び続ける吸血鬼の航空機が目に入った。

優「で、俺達の部隊はどう動くんだ?」

シノア「私達は吸血鬼殲滅部隊ですよ?もちろん吸血鬼が出てきたのなら...」

当たり前だと言わんばかりに、シノアは真顔で言った。

シノア「前線です」







シノア隊が新宿に到着した同時刻、ミカエラは廃車の上で膝を立て座っていた。隣には第七位始祖、フェリド・パートリーの姿も確認できた。

フェ「ところでミカ君、君は血を吸わなくていいんですか?」

フェリドは地面を見下ろしたまま言った。そこには虫のように民間人に群がり、血を啜る吸血鬼達の姿があった。

ミカ「...うるさい、お前には関係ない」

フェ「でーも、戦時中の今飲まないと吸血鬼の街では法に縛られて、直接人間の血を飲めませんよー?」

ミカエラは自分の過去を思い出しながら鼻で笑った。

ミカ「お前は法を守らず、僕の血を飲んでいたじゃないか。フェリド・パートリー」

フェ「はは、人聞きの悪いこと言わないでよ。ミカ君。君の方から飲んでと言ってきたんでしょう?」

ミカ「僕はお前の道楽で、家族を見殺しにされた」

ミカエラは強くフェリドを睨んだが、

フェ「あーらら、吸血鬼になった今もまだそんな古いことを怒ってるんですかぁ?」



_

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作品ジャンル:アニメ
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yuukyan(プロフ) - 早く続きが見たぁーい!!! (2020年1月21日 10時) (レス) id: b5dcd30fc2 (このIDを非表示/違反報告)
- 速く続き (2019年5月30日 20時) (レス) id: 9b4517b80c (このIDを非表示/違反報告)
- オリジナルフラグ外して下さい (2018年2月7日 7時) (レス) id: a495531ba2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:変なおっさん x他1人 | 作成日時:2018年2月7日 3時

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