僕が愛する盲目の彼女 【BTS】

まだ怖い ページ3

JHside





ｶﾁ

ｶﾁ





俺の作業室に、パソコンとはまた違った
タイピング音が刻まれる


｢10年もやれば、慣れたもんだな｣


戻ってきたナムジュンに、そう言われる





『いや、そんなことない
10年やってても、間違うこともあるし、
本で確認しないと分からない時もあるよw』




作業が終わると、必ず痛む手に
毎回呆れながら、湿布を貼る





NJ｢すごいな、お前は｣


『なんだよ、急に、やめろよw』


NJ｢愛ってすごいなって、ホソクを見る度にそう思うよ｣




この作業は、俺の親友のナムジュンしか
知らない



って言っても、昔送られてきたものを
こいつが勝手に開けて、
言わざるを得なくなったんだけど






でも、ナムジュンが知ってくれていることが
どこか嬉しい気持ちもする






NJ｢他のメンバーにはまだ言わないのか？｣





この会話は、もう何回もした



デビューするって決まったときも
みんなで泣きながら話をした日も

俺は、言えなかった






『…まだ、怖いんだよね、、
アイじゃなくて、、多分俺の方が』



そう、アイのことを理由にしてるけど
きっと躊躇ってるのは俺の方



NJ｢あいつらは、知っても何も変わらないと思うけど…｣






そんなこと、分かってるよ



メンバーが、俺たちの同級生とは違うことは
分かってる







でも、怖いんだよ、ナムジュナ





『あの時の光景が、
あの時のアイの顔が消えなくて、、』



『親でさえも、メンバーでさえも、』



『打ち明けるのが怖いんだ』

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