僕が愛する盲目の彼女 【BTS】

ファーストキス ページ15

アイside




正直恥ずかしかった



お医者さんによると、私の目には青く大きい傷が入っているらしい



車のガラスがそのまま目を傷つけ
眼球に跡が残っていて、
想像だけでも醜い傷だった





誰かに見られることが恥ずかしい

誰にも見られたくない



そう何度も思った







きっと、ホソクもそう思うだろうって

いくら優しいホソクでも、この傷は……






でも、そんなことを考えている私が
一番愚か者だった






JH「そんなこと言うなよ！目に傷があるからなんだよ！お前はお前だろ！？生きててくれるだけで、俺はそれだけで充分なんだよ！」




急に声を張り上げるホソクに
身体がビクッと反応する




JH「どれだけ…俺がどれだけ心配だったか分かるか？事故に遭ったって聞いて、おばさんとおじさんが亡くなったって聞いて、俺……足が動かなくて…アイに会いに行くのが怖くて…いなくなってたらどうしようって…」



静かな病室に、ホソクの鼻を啜る音だけが響く



JH「でも、よかった。生きててくれて。どんな形でもいい、生きててくれて本当によかった。だから、もう二度と言うな、そんなこと」




この時、今まで自分が考えていたこと
思っていたことを、酷く反省した

私のことを大切に思ってくれる人が
こんなに近くにいたのに、私は何てことをしたのだと






JH「アイがどんな姿になっても、好きな気持ちは変わらないし、これからもずっとそばにいる。俺は今までも、今も、これからも、ずっとそのつもりだから」





ホソクが今、どんな表情をしているか分からない

でも、重いくらい心に響いた





何分か前までは、もう生きる気力も希望も、
何もかも失っていたはずなのに

今の私は、あったかい気持ちで満たされていた





言葉にできないくらい有り難くて、頼もしくて、
嬉しくて、



『ありがとう、ホソク』



そう、心から伝えた









JH「愛してるよ、アイ」






15歳のぎこちない私たちのファーストキスは

甘く、でも少ししょっぱい味がした

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