僕が愛する盲目の彼女 【BTS】

和らぐ心 ページ14

アイside



『ねぇ、ユジュンさん、今日何日目？』


看護師のユジュンさんに、
あれから何日経ったのか尋ねる


YJ「3日よ」


『嘘だ、だって私もうこれ以上寝れないっていうくらい寝たから、一週間は経ってるでしょ？ねぇ、嘘つかないで』
　

YJ「本当よ…それに」






JH「アイ！！！！！！！！」


バーンという大きな音と共に聞こえてきたのは
私の大好きな人の声で

思わず寝たきりのまま、声のする方に手を伸ばした





YJ「また後で来ますね、失礼します」

そう言い、ユジュンさんは私の肩に触れ
病室から出ていった




『…ホソク…？ホソクでしょ…？』


JH「あぁ、俺だよアイ」





伸ばしたままの手が、ホソクの震えた手で握られる





『どうして震えてるの？』


JH「どうして、って」


『死んだかと思った？ざーんねん、死ねなかったの。お母さんも、お父さんも、私を置いていっちゃった。それにね、目を開けてるのに何も見えないの、なんでかな？もう絵も書けない、ホソクの顔も見えないし、字も書けない、テレビも見れないし、スポーツもできない、それに…っ…』


JH「もういい！もう言わなくていいから……
怖かったよね、苦しかったよね。ごめんね、すぐに駆けつけてあげられなくて…ごめんね…」







私の頭を撫でながら、そう何度も謝られた


ごめんね、ごめんねって





私の方が泣きたかったはずなのに
私より苦しそうに涙を流すから


自然と心が落ち着いた






一人だ、取り残された


そう思っていた心が、少しずつ和らいでくる









『ありがとうね、ホソク
　こんな醜い姿の私に会いに来てくれて』

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