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Aside
折原先輩と話していると、とある人に話しかけられた。
「Aさん、ちょっといい?」
話しかけてきたのは同じ部署に居る、中村さん。
折原先輩の次くらいに社内で人気のある男性。
……私は興味無いけどね。
折原先輩に目配せすると、行ってこい、というような目で見られたので、行くことに。
連れてこられたのは、資料室。
ドアを開けると、薄暗くて少し埃くさかった。
『…で、何の話ですか?』
私がそう言うと、彼は何故か鍵をカチャリとかけた。
中「……前から思ってたんだ。君のこと、好きだって。でも、折原がいると話しかけれないし、俺の人気もいつも2番目。だから考えたんだ。」
そう言って徐々に近づいてきて、何故か棚の方に少し押された。
中「Aさんっ……好き、です…」
そう言ってキスしてこようとした。
気持ち悪い。
ただひたすらに脳内がその言葉で埋め尽くされ、思わず押し返してしまった。
『ごめんなさい、あなたの気持ちには答えられないです…』
そう言って去ろうとした時、大きな物音が。
振り返ると、中村さんは資料に埋もれていた。
大きな音に気づいたのか、外からドタバタと大きな足音が。
?「A…?大丈夫かー?」
この声は折原先輩で。
『…私は大丈夫ですけど…』
と言って鍵を開けると、折原先輩は一瞬戸惑った顔をして、笑いだした。
せ「中村……!ダサすぎん?www女の子の前でよくこんなことできるなぁw」
中「折原うるせー!」
なんやかんやで笑い話で済んでよかった。
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作者名:こころ | 作成日時:2021年4月18日 15時