吸血鬼さん。【歌い手】 (ページ16)

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12話ページ16

Aside

あ、ホームルーム遅れるっ!

急がなきゃ！
ﾄﾞﾀｯ

盛大にコケてしまった…
『……いっだ！！』
結構出血してしまっている。

すると、目の前に手が伸びてきた。

?「大丈夫？立てそう?」

聞いたことない声。誰だろう。
この時間帯はもうホームルームが始まっているはず。

なぜ生徒がいるんだろ。
『…手、借りていいですか？』
「全然いいよ〜」
その人の手を借りて、立ち上がると
目の前には青い髪で眠たそうにしている人がいた。
『あの、名前聞いていいですか？』
すると、その人は目を見開いて驚いた顔をした。

「え、俺のこと知らない人なんていたんだ…俺は一ノ瀬彼方。この学園の生徒会長だよ」

は？

生徒会長？

いや、知ってるわ。
近くすぎてわかんなかったww

『ごめんなさい…知ってましたwww』
私がそう言うと、その人は微笑みながら
「やっぱりw」
といった。

どっかのちびたぬきとは違うな。
やっぱ優しい。

『てか、彼方先輩はホームルーム行かないんですか？』
彼「うん。サボり〜」

『生徒会長がサボりかよw』
彼「そんな事言うなよ〜笑」

こんな感じで話していると、白髪の男の子が駆け寄ってきた。
？「そらるさん！またホームルームサボりですか〜？生徒会長なのに！」

『え、だれ？』