こっち、みてよ (ページ5)

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だからといって私は何も変わらない

どうして私を1位にしたのか、その理由に興味はないし

今のままの関係をきっと望んでいると思ったから

周りの人間に言う必要も無いと思ったしね。

カラオケまでの道中、遥と沙也加は前で拓実と純喜と仲良さそうに話している

私はいつも後ろで景瑚と歩く

これが日常

『…なに』

景瑚があまりにも今日こっちを見るので

前を見て尋ねると、慌てて前を向く

景｢別に〜なんでもない〜｣

『景瑚のなんでもないはなんでもないじゃないでしょ。悩み事？』

景｢心配してくれてるの？嬉しいなぁ〜｣

『そうやって話そらすところも変わらないね』

景｢俺の事なんでも知ってるじゃん笑好きなの！俺の事！｣

『いつになったら脳内お花畑治るの？何でもは知らないよ。いつも自分のこと隠すでしょ』

景｢…ずっと前から思ってたけど何を知ってるの？｣

立ち止まっていつもよりワントーン落としてそう言った景瑚

だから私も少し前で立ち止まって言った

『景瑚が思ってる通りじゃない？何を知られてると思うの？』

そこでようやく振り返ると

少し怒ったような、でもどこか焦ってるような

そんな複雑な表情をした景瑚が居た

前の4人はどんどん進んでいって止まってる私達に気づかない

『…無言ってことは肯定って捉えるけど私』

景｢…んー、｣

『話したいことあるならカラオケ行かないけど、どうする？』

景｢いいの？行かなくて｣

『カラオケなんていつでも行けるでしょ？うちくる？』

景｢うん、行く｣

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皆様あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願い致します！