5曲目 ページ6
「おーいA〜！生きてるかぁ〜！！」
「うっぐ...レオ、上に乗るのやめていややめないでもうちょっと弟の温もりを感じたい…」
「わははは☆いいぞ！何日でも乗ってやる！」
「嬉しいけどそれは死んじゃう」
倒れた私は保健室まで運ばれていた。
ちょっとショックで気を失って居たらしい。
「お前、元カレのキャラ変？急な老化でショック受けてたんだな」
「陣ちゃん、レオ、ケイちゃん...なんでレイが急におじいちゃんに」
「まぁ、その話はいいだろ。それより月永先輩は何故ここに？貴女は普通科でもう卒業しているはずでは？」
そう言うとケイちゃんは私の方をじっと見ていた。
そんなこと言ったってケイちゃんは知ってるくせに
「それは...」と言いかけると保健室のドアがガラガラ開く。
そこに五人の影があった。
「ちょっとぉA倒れたって聞いたけど大丈夫なのぉ？」
慌てていたのかライブ終わりだったからなのか汗をかきながらドアに手を付けながら私を見つめるイズミ。
「A大丈夫〜？てか王さまそれ病人に負担じゃない？」
少し眠そうな目で私と私の上に乗ってるレオを見ているリツ。
「あらあらぁ本当に王さまが2人いるみたいね」
頬に手を当て驚いたようにこちらを見る金髪の子
「Leader！説明をお願い致します！」
少し私をムッと見ながらレオに説明を求める赤髪の子
「あの、体調の方は大丈夫ですか？」
ひょこっと顔を覗く茶髪の女の子
ああこの子がプロデュース科の女の子か
そう思ってると後ろからまた薄い黄土色の髪が揺れたのが見えた
「彼女は月永Aちゃん月永くんのお姉さんだよ、鳴上くん司くん」
「げっ天祥院」
「げっとは酷いなAちゃん」
「月永A？どこかで聞いた事のある名ですね？」
「うーん見たことあるのよねこの子」
赤髪くんと金髪くんが顔をうーんと顰めていると茶髪の女の子が口を開いた
「うーん...あっ！月永Aって幼少期から中学生の時まで数々の賞を取った天才ピアニストの？！」
「あの天才美少女pianistと取り上げられていた方ですか？」
そう言われ私はドクンと心臓がなる。
「でもその子って急にピアニストを辞めたって子よね？」
私の様子を察してかレオが口を開く
「なーなーそれよりAはなんでここに居るんだ？おれ的には嬉しいけど」
「えっと...それは」
「それはAちゃんは今期からプロデュース科に所属してもらうんだ。普通科より”アイドル科”の方がAちゃんは馴染み深いからね？」
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作者名：ルナ | 作成日時：2022年4月16日 6時
