31曲目 ページ33
ケイちゃんに説教されている間にもアンズにハロウィンパーティ企画運営を全て任せるとこまで話が進んでいた。
「たしかアンズってSSの企画も任されてんでしょ？」
「そうだよ、あんずちゃんひとりじゃ大変だから、Aちゃんも手伝ってあげたら？」
「それはもちろん手伝うけど、もうちょっと人材欲しいかも」
「良い人材を見つけるのもプロデューサーの仕事じゃないのか？」
「アテをいくつか考えとくよ」
「あのっありがとうございます」
「いいよいいよ！今回は早めに準備しとくんでしょ？こっちの事は任せてアンズ」
そう言うと他の用事もあるからかアンズは何度もペコペコと頭を下げながら生徒会室を後にした。
アンズの企画書をもう一度見ながら生徒会長の机の上に腰を下ろす
前までならケイちゃんに怒られていたが慣れたのかそれとも何度言っても治らないので諦めたのか怒られない
「では英智、俺も他に用事があるから先に失礼する」
「私も坊ちゃまも用事がある為失礼します」
「ん、じゃーねケイちゃんトーリユヅル」
「英智様とA先輩ばいばーい」
他の3人も生徒会室を出ていき天祥院と2人きり。
チラッと天祥院の顔を見ると目が合ってしまって反射的に目を逸らして再び企画書に目をやる
「凄いねアンズは…これ倒れたりしない？」
「その為にAちゃんが居るんでしょ」
「うーん私もプロデューサーとして企画とかしてみたいけどね」
「Aちゃんの企画か...見てみたいね」
「そう言って話振らないくせにー」
天祥院も寝不足みたいだったから心配してたけど話してる限り今はどうもなさそう。多分あのあと青葉が保健室に連れてって寝かしたのだろう
「天祥院もなんかサポートないの？」
「もちろん生徒会も全面的にサポートするよ。だけど限界があるからね」
「そっか…ねー天祥院」
「なんだい？あとそろそろAちゃん机から降りてくれないかな」
「ヤダここだと天祥院見下ろせるし」
「僕が立ったら変わらないけど」
クスッと天祥院の笑い声が聞こえる
朝はやっぱりちょっとぎこちなかった気がするけど今は平気みたい。
「私、あんま下級生との交流もないから1年生かそこらで仕事出来る子居ない？」
「1年生でかい？居るのは居るよ、校内アルバイトも頑張ってるとてもいい子が」
「ほんと？誰々、話聞きたい」
「なら、部活一緒に行くかい？」
そう言って天祥院が席を立つ。
どうやら天祥院と同じ部活の後輩らしい
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作者名：ルナ | 作成日時：2022年4月16日 6時
