29曲目 ページ31
「うーん…もうちょっとここ広がった方が綺麗に見えるかも」
「このくらいの幅かナ？」
「そうそう、あソラももうちょっと左にズレてみて」
「HaHa〜結構離れるな〜」
「うん良い感じ青葉ももうちょっと離れな特にナツメから」
「あはは、Aちゃん厳しいですね、ここですか？」
「うん良い感じに見えてきた」
Switchの練習を見始めて早1時間半
ナツメと青葉のパフォーマンスを見るのは久々なのとソラのパフォーマンスを見るのが初めてなのでじっくりと観察がてら踊ってもらった。
ナツメは凄く成長していて魔法にも磨きがかかっている。
憎らしい旧fineの青葉はやはり久々に見てもしっかりしていた。
ソラは天才としか言いようがないくらい覚えがよく見ただけでちゃんと出来ている。
流石は魔法使いユニット、見ていて私はついテンションが上がってしまった。
「良いな…魔法」
「ねえさんどうしたノ？」
「ううん凄く良いよ」
「Aちゃんのアドバイスのおかげですね」
「青葉に褒められてもなー」
「ええっ！酷いです！」
「Aおね〜さんとせんぱい仲悪いのな？」
「ソラは気にしなくていいヨ」
そんな談笑も交えながら持ってきたルーズリーフにレッスンメニューも書き加えていくとコンコンとドアを叩く音がした。
「はーい、3人とも休憩しといて出てくる」
そう言ってレッスン室の扉を開けるとアンズが立っていた。
「あれ、アンズ？どうしたの？」
「良かったA先輩を探していたんです」
「私を？あ、もしかして言ってた新しい企画書の話？」
「はいA先輩にも見て欲しくて」
そう言ってにこにことアンズが渡してくれた企画書を受け取る。
「ん、ありがとう！見てみるね。あ、ちょっとまってて」
「はい！」
「ごめん3人！ちょっと別件あるから私ここで終わるねー」
レッスン室に居るSwitch3人に手を振りレッスン室を出てアンズの手を引っ張りながらテラスへと向かった。
「え、いいんですか？抜けて」
「大丈夫大丈夫。えーっと企画書だよね」
「はい！」
肩をキュッと引きしめたアンズについ笑みがこぼれた
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作者名：ルナ | 作成日時：2022年4月16日 6時
