22曲目 ページ24
｢ふぁー…眠たい｣
｢ちょっとA？ちゃんと寝ないとまた肌荒れるよォ？｣
｢痛い痛いイズミ痛いよ｣
朝教室に入り机に突っ伏してるとイズミに頬を抓られ引っ張られる。
痛みで顔を上げるとイズミがギョッとした顔で私の頬を掴んだ。
｢ちょっとAクマすごいじゃん｣
｢寝不足｣
｢ちゃんと寝なよねぇ？｣
イズミに急にパッと手を離され力抜いてた私は勢いよく机に顔面をぶつけた。
｢いったぁあああ｣
｢おおっ勢いよく行ったな！大丈夫かA！｣
｢チアキ…めちゃくちゃ痛いこれ｣
｢だろうな！｣
チアキによしよしと額を撫でられる。たんこぶが出来てるぞってじーっと見つめてくるチアキ。
｢もりっち、それ余計に痛むじゃない？Aちゃん大丈夫？俺と一緒に保健室行こっかついでに放課後デート行かない？｣
｢それどころじゃないよカオル…本当に痛い涙出てきた｣
カオルに保健室行こっかって手を差し伸べられるけれど痛みも引いてきたので断った。
イズミ、チアキ、カオルのいつものメンバーとワイワイはしゃいでいると寝不足になる原因の声が教室へと入ってきた。
｢英智、おはよう。どうしたお前も寝不足か｣
｢おはよう敬人ちょっとね｣
チラッと天祥院と目が合ったが私は急いで目線を外した。
少し顔が赤くなってるのが自分でもわかる。
｢天祥院のやつ毎回Aに絡んでくるのに今日来ないじゃん｣
｢天祥院も寝不足らしいな｣
｢Aちゃん、今日は平和な一日になりそうだね｣
｢んー…そうだね｣
3人に話しかけられるけれど顔が赤い自覚があるので知らぬ素振りで机に顔を伏せた。
昨日の事が頭の中に蘇ってくる。
｢A本当に大丈夫？保健室行って寝てきたら？｣
｢そうする、イズミナイス。本当に今日倒れそう寝てくるわ｣
｢おおっ急に声が元気になったな寝てこい！｣
｢Aちゃん1人で大丈夫？｣
｢大丈夫、寧ろ1人でいい｣
立ち上がり3人に手を振りながら教室を出ようとすると人にぶつかった。
｢あっごめんなさｯ｣
｢あああっごめんなさいッ！ってAちゃんじゃありませんか｣
｢んッ？えッ？｣
ぶつかった人はメガネをかけ直すとニコッとしながら私を支えていた。
見た事のある気がするけれど全然思い出せない。
｢あれAちゃん俺のこと忘れました？眼鏡と髪の毛伸びたからですかね…｣
｢なにしてるの、つむぎ｣
｢英智くん！おはようございます｣
思い出した…
旧fineの1人
当時のリーダー青葉つむぎだ
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作者名：ルナ | 作成日時：2022年4月16日 6時
