ジュッテの相棒

ソチャンビン、不憫　CB ページ19

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「………ナ……」


CB「……んん……」


「………チャンビナ……」


CB「………んー……」


「チャンビナってば」


CB「フギャッ！！……なに？！」



鼻をつままれて飛び起きた。声の方向に目をやると、薄暗がりでも長いまつ毛がわかるくらい近づいたAがこっちをじっと見ていた。



CB「びっっ……！！なんだよAかよ……」


　「……」



Aは何も言わないでベッドに座ってこっちを見ている。外は土砂降りの音が聞こえていて、おまけに今夜は風も強いみたいだ。


ということは……



CB「………んん〜、今何時？」


　「3時」



てことは、サノク(事前収録)があるからあと1時間は寝られる。



CB「寝る？寝ない？」


　「ちょっと寝たい……」


CB「ん」



布団をめくるといそいそと入ってくるA。よくみるとちゃっかり自分の枕を持ってきていて、俺の枕をぐいぐい端にやっている。


背中に自分の半分くらいの大きさの背中を感じながら、もう一度目を閉じた。



＿＿＿＿＿



今度こそ本当に起きる時間だ。あー…、ねむ……
横を向くと、Aはもう居なくて彼女の使っているシャンプーの香りが残っていた。



「チャギヤ」



ドア越しにもう出勤準備が完了したAがホラー映画みたいにこっちを見ていた。



CB「……おはよう。30分は寝れた？」



「今日、香水つけないで」



ウン。トェッキの話聞いてないな。しかもこの様子だと結局30分も寝れてなさそう。極め付けに「チャギ」。

今日はあの日だ。



CB「わーったわーった。つけない。」



わしゃわしゃ、と頭を撫でると「んん〜はじま(やめろ)〜！」と言われて仰け反られる。

おうおうこっちから触るのはダメか、そうかそうか。



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