八歩 ページ8
退学届けを出した。
予想外だったのかは知らないが、
担任は渋い顔をしながら、受け取った。
理由を聞かれたので『精神的にキツくて』と言えば、
向こうは「灰原がな…」と勝手に解釈してくれた。
灰原のことは残念だと思う。
俺自身、他人と行動を共にせず、
一人で行動するタイプだったし、
任務で一緒になっても最低限のことしか喋らないので、
そこまで灰原との会話は無かった。
言えば、仲は良くない。
だが、そんな無愛想な俺にも
彼は他の人と同様に接してくれた。
笑顔が印象的なやつだった。
良いやつだった。
そんな奴が、
俺の知らないとこでポッと死んでしまうなんて、
世も末だなと思った。
そもそも、俺は視えているのがバレれて
呪術高専に入学させられたわけで、
別に進んで呪術師になりたいと言ったわけでもない。
その経緯を知っていた担任は、文句を言わず、
俺の退学を受け入れた。
ちなみに、��窓��への道を勧められたが、
誰かのサポートなんて、やりたくないし、
他人に気が回るほど器用でもない俺には
務まらない役だったため、断らせて貰った。
俺は、
『誰に聞かれても退学した、とだけ言ってください。
それ以外の情報は漏らさいないようお願いします』
とだけ、
担任にお願いをし、
深々と頭を下げると職員室から出た。
もう少し釘を打っておけば良かったと、
後悔するのはもう少しあとの話。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3507人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
理 - 続き待ってます！ (9月18日 1時) (
レス) id: 61fc42598e (このIDを非表示/違反報告)
ボブ(プロフ) - 更新待ってます。 (2022年7月12日 21時) (レス) @page36 id: 95a51c0b56 (このIDを非表示/違反報告)
すめし - 好きすぎる、、、 更新頑張ってください！！ (2022年3月17日 21時) (レス) @page36 id: b2ccf5b6d7 (このIDを非表示/違反報告)
ぴえ - 続きが気になりすぎる…！！ (2021年7月23日 21時) (レス) id: 13f7b558a6 (このIDを非表示/違反報告)
ボブ - 更新待ってます。 (2021年6月22日 14時) (レス) id: 95a51c0b56 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かるーあ | 作成日時：2020年12月27日 9時
