第7話 ページ8
ﾅﾙﾄ「へぇ…Aちゃんってば、イルカ先生の家に住んでんだな」
『まぁ…居候だけど……』
ナルトの隣に座って、ブランコをゆらゆらと漕しながら世間話に花を咲かせる。なんだか、もっと騒がしいイメージがあったけど、こうやって話してみると静かだなぁ。
『ナルト…くんは一人暮らしなんだっけ？』
ﾅﾙﾄ「…おう！そうだってばよ」
『大変じゃない？その歳で一人暮らしってさ』
ﾅﾙﾄ「全然平気だってばよ！俺ってば、天才だからな！」
『ふぅん…』
ならいいんだけど。
私がいた世界では…特に日本では考えられないことだ。十歳ぐらいの子を一人暮らしさせるなんて……。まぁ、この世界では全然ありえなく無い、むしろ良くあることとも捉えられるだろう。
私はにかりと笑うナルトくんの頭を撫でる。
『偉い偉い…大したもんだよ』
ﾅﾙﾄ「なっ………！」
私、高校三年生だったんだけど、親と暮らしてたし、一人暮らしする前に死んだからなぁ。
ﾅﾙﾄ「こ、子供扱いすんなってばぁっ！」
『む？』
撫子心地の良い頭を撫でていると、そんなことを言われた。ナルトはぷんぷん怒りながら、顔を赤くしている。
………なら、私の手を振り払えばいいのに。
『…はぁ…………癒しだ』
えっちな本を発見されて顔を真っ赤にするイルカも癒しだったが、この子もかなりの癒しだ。なんかこう…系統の違う…ふわふわとした優しい感じの…。
………ま、とにかく癒しなわけだ。
ﾅﾙﾄ「そういえば…Aちゃんはアカデミーには通わねーのか？」
『そうだなぁ…通うとは思うけど、いつからかは分からないな…』
ﾅﾙﾄ「Aちゃんが来てくれたら、俺嬉しいってばよ！」
『え』
ナニコノ カワイイ セイブツ。
国宝級の可愛いさだ。
私が近所のおばーちゃんだったら、毎日飴とお小遣いあげてるね！
『じゃ、じゃあ…早く通わせて貰えるように頼むね』
ﾅﾙﾄ「おう！頼む！」
ニカリと笑う笑顔が眩しい。
私は緩む口を抑えながら立ち上がる。
『じゃ、そろそろ帰るわ！』
ﾅﾙﾄ「…もう行っちゃうのか…？」
『え、まぁ…うち門限あるし』
イルカの鉄槌は痛い。あれはたんこぶができる。
ﾅﾙﾄ「そっか……またな！」
『うん、またね』
最後にもう一度、しゅんとするナルトの頭を撫でる。
公園にはあまり来ないんだけど今度から気にして来てみよう。
━━━━━
文字数ゥ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 162人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「転生」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かるーあ(プロフ) - イッヌの毛さん» コメントありがとうございます！頑張ります！！ (2020年9月12日 0時) (
レス) id: 7e8732a009 (このIDを非表示/違反報告)
イッヌの毛 - 更新頑張ってください！楽しみにしていますね！ (2020年9月11日 21時) (レス) id: bf8e6a55c2 (このIDを非表示/違反報告)
かるーあ(プロフ) - MAERさん» うわぁ！？ありがとうございます！！そう言って貰えると凄く嬉しいです！頑張ります！ (2020年8月28日 21時) (レス) id: 7e8732a009 (このIDを非表示/違反報告)
MAER - やべえ！！更新めっちゃ楽しみです！頑張って下さい！応援してます!!!!!(うるさい) (2020年8月28日 1時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
かるーあ(プロフ) - 茶々(ピンク)さん» 初コメありがとうございます！頑張って更新していきたいと思います！ (2020年8月26日 21時) (レス) id: 7e8732a009 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かるーあ | 作成日時：2020年8月23日 10時
