第5話 ページ6
あれから大分取り乱したが、無事に火影室についた。
火影は聞いたことがある。主人公ナルトが「火影に俺はなる！」的なことを言っていた気がする。
＜お前は忍がいる世界で生きることとなった＞
あの文字が頭に思い浮かぶ。
なんの冗談だよと思っていたが、ここに来るまでの道のりで冗談なんかじゃないことを痛いほど理解した。リアルすぎるし、感覚だってしっかりある。建物も人も何もかもが私がいた世界とは違った。
こんなことになるならもっと友人の話を聞いておくべきだったなぁ。
ｲﾙｶ「失礼します」
『！』
イルカさんが部屋に入った。私もそれに続く。
部屋の中には長机。その上にはたくさんの書類。そして、火とかかれた帽子を被っている人がいた。彼はじぃと私を見るとイルカさんに目を向ける。
ﾋﾙｾﾞﾝ「どうじゃ？なにかわかったか？」
ｲﾙｶ「…帰る場所が無いようです。ご両親が他の忍に殺されたようで……」
ﾋﾙｾﾞﾝ「……そうか」
もしかして、追い出されたり？
よそ者だし、そういうことも有り得るよね…？そう思うと不安になって、私はイルカさんを見上げる。イルカさんも私を見ていた。彼は私の肩に手を置くと、バッと顔をあげる。
ｲﾙｶ「三代目……この子Aは、私が育てます」
『……え』
ﾋﾙｾﾞﾝ「ほぉ。じゃが、イルカ。お前はアカデミーの教師じゃ。忙しい身であろう？」
ｲﾙｶ「それでも、私はこの子を放っておけません。この子の辛さは私が一番理解出来るつもりです」
…………いや、有難いけどさ。そういうのは本人に許可をとってからのほうが良いんじゃないのかな？
そうツッコミたいけど、私が口を開ける雰囲気じゃない。
ﾋﾙｾﾞﾝ「そうじゃな…お前がそう言うなら、託そう」
ｲﾙｶ「ありがとうございます！」
『…ぇ…………あの……』
ﾋﾙｾﾞﾝ「じゃが、条件じゃ。Aを立派な忍に育てるのじゃ。木の葉も人手不足を解消せねばならんしの」
ｲﾙｶ「はい。私のクラスに編入させます」
なんだか、ポンポン話が進んでる気がするぞ。
私はくいくいとイルカさんの服を引っ張る。
おい、話に混ぜろ。
ｲﾙｶ「アカデミーに入れば、友達もすぐできるさ。みんなに追いつけるように忍術に関しては俺が教えてやるから、安心しろ。な？」
『わーい……』
ポンポンと優しく頭を撫でられる。
………………………こうして私の意思とは関係なく、忍になることが決定した。
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かるーあ(プロフ) - イッヌの毛さん» コメントありがとうございます！頑張ります！！ (2020年9月12日 0時) (
レス) id: 7e8732a009 (このIDを非表示/違反報告)
イッヌの毛 - 更新頑張ってください！楽しみにしていますね！ (2020年9月11日 21時) (レス) id: bf8e6a55c2 (このIDを非表示/違反報告)
かるーあ(プロフ) - MAERさん» うわぁ！？ありがとうございます！！そう言って貰えると凄く嬉しいです！頑張ります！ (2020年8月28日 21時) (レス) id: 7e8732a009 (このIDを非表示/違反報告)
MAER - やべえ！！更新めっちゃ楽しみです！頑張って下さい！応援してます!!!!!(うるさい) (2020年8月28日 1時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
かるーあ(プロフ) - 茶々(ピンク)さん» 初コメありがとうございます！頑張って更新していきたいと思います！ (2020年8月26日 21時) (レス) id: 7e8732a009 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かるーあ | 作成日時：2020年8月23日 10時
