第29話 ページ30
『うぐっ』
暴れたカカシさんにより、私は彼から離れることとなった。ダイエットの時にやってたロデオボーイを彷彿させられたぞ！！
ｶｶｼ「っ…(油断しすぎたっ…!)」
『あー！？なんで隠すんですか？』
ｶｶｼ「別になんでもいーでしょ」
『全国の残念な男子諸君に土下座したほうが良いですよ』
私は顔を元に戻して居ずらそうに身体を縮こませたカカシさんの前に仁王立ちする。
『かっこいいのに…』
ｶｶｼ「かっ………」
どこかのモデルみたいに、整った綺麗な顔だった。
白髪だから尚更。
口元にあるホクロもセクシーだし。
すると、カカシさんは少し上目遣いで言ってきた。
少し顔が紅い。照れてるのか。
ｶｶｼ「………かっこいい？」
『はぁ？自覚ないんですか？やっぱり一度土下座…』
ｶｶｼ「俺のこと…かっこよく見えるの？」
『…かっこいいですよ…？』
ｶｶｼ「…そ」
そう言い、ぷいっと顔を逸らす。
………イケメンの無自覚というのは恐ろしいものだな。
私は気が済んだので彼に背を向けて自室へと歩く。
ぺたぺたと足音が響いた。
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【Kakasi side】
『かっこいいのに…』
俺の前でそういう彼女に身体がカァッと熱くなった。
何度も言われてきた言葉なのに。
いつも「ありがとね」って笑顔で返してたはずなのに、今は言葉が出ない。ドクンドクンとはやくなる鼓動がやけにうるさく感じた。
ｶｶｼ「………かっこいい？」
聞き返すように口にすれば、Aは顔を歪める。
それからため息混じりに言った。
『はぁ？自覚ないんですか？やっぱり一度土下座…』
ｶｶｼ「俺のこと…かっこよく見えるの？」
どう…返してくれるんだろう。
どこか俺の中で予想がついているはずなのに、緊張する。
その言葉を待つ。
『…かっこいいですよ…？』
ｶｶｼ「…そ」
思わず素っ気ない返事をして顔を逸らす。
俺にはそれしか出来なかった。
余裕が無いとは、こういうことなんだろうな。
ドクンドクンと心臓の音が煩い。
火照る顔を冷ますように、俺は去る彼女の背を見て、口布を外した。
ｶｶｼ「…………あー……ヤダヤダ…」
持ってはいけない感情のようだった。
でも、名前は付けれない。
まだ、ダメだ。
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かるーあ(プロフ) - イッヌの毛さん» コメントありがとうございます！頑張ります！！ (2020年9月12日 0時) (
レス) id: 7e8732a009 (このIDを非表示/違反報告)
イッヌの毛 - 更新頑張ってください！楽しみにしていますね！ (2020年9月11日 21時) (レス) id: bf8e6a55c2 (このIDを非表示/違反報告)
かるーあ(プロフ) - MAERさん» うわぁ！？ありがとうございます！！そう言って貰えると凄く嬉しいです！頑張ります！ (2020年8月28日 21時) (レス) id: 7e8732a009 (このIDを非表示/違反報告)
MAER - やべえ！！更新めっちゃ楽しみです！頑張って下さい！応援してます!!!!!(うるさい) (2020年8月28日 1時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
かるーあ(プロフ) - 茶々(ピンク)さん» 初コメありがとうございます！頑張って更新していきたいと思います！ (2020年8月26日 21時) (レス) id: 7e8732a009 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かるーあ | 作成日時：2020年8月23日 10時
