第18話 ページ19
『羨ましいなんて…………それに不満なんてありませんよ。私は………恵まれていると思います。カカシさんが私を見つけて、イルカと暮らしてアカデミーに行って学んで、決して多くないけど友達もできて』
どこか嬉しそうに語るA。
今の日常を恵まれていると感じているから羨ましくなんてない、か。本質から外れた、誤魔化すような返答だ。
俺は追い打ちかけるように、問いかける。
ｶｶｼ「じゃあ、満足？」
『…』
ほら、答えられないんでしょ。
知ってるよ。
強くなろうと誰よりも必死でいるのも。
『…わかりません。子供なので難しいことは分からないのです』
ニコリとそう笑う。
何で、そんなに綺麗に笑うの。
辛いなら言えばいいのに。一人でどうにかしようとか、考えないで、頼ればいいのに。
気付いたら彼女の右腕を掴んでいた。
黒い髪がふわふわと揺れた__
ｶｶｼ「俺なら、満足させてあげられるよ。今よりもっと」
ｶｶｼ「俺のところにおいで」
Aが大きく目を見開いて俺を見る。
だが、すぐにその目を閉じる。
『…』
再び開かれたその目は、しっかりと意志を持っていた。
黒い瞳が俺を射抜く。
『…私は��立派な忍��にならなければいけません。そのためにも、ここでカカシさんのお世話になる訳にはいきません。自分のためにも_______あなたのためにも』
ｶｶｼ「………そう」
それ、本当に自分のため？
自分がしたいことなの？
そう言いたかったけど、強く見つめられて言えない。
ｶｶｼ「ふふ。凄いね、君は」
くしゃりと微笑む。
俺はAの腕から手を離した。
『…………暗くなる前に早く帰りましょう。私もイルカが待ってるし…』
ｶｶｼ「そうだね」
何も無かったように彼女は俺の手を掴むと歩き出した。
俺を引っ張っていく。
柔らかい小さな手。
誰かから手を握られたのは酷く久しぶりに感じた。
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容姿とか色々込みで少しオビトに似てるから、気になっちゃうカカシせんせ。
だからか、自分の目から離れたところにいて欲しくないし、いない間に消えたりしたら困る。
そう無意識に思ってる。
みたいな！！！！感じ！
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かるーあ(プロフ) - イッヌの毛さん» コメントありがとうございます！頑張ります！！ (2020年9月12日 0時) (
レス) id: 7e8732a009 (このIDを非表示/違反報告)
イッヌの毛 - 更新頑張ってください！楽しみにしていますね！ (2020年9月11日 21時) (レス) id: bf8e6a55c2 (このIDを非表示/違反報告)
かるーあ(プロフ) - MAERさん» うわぁ！？ありがとうございます！！そう言って貰えると凄く嬉しいです！頑張ります！ (2020年8月28日 21時) (レス) id: 7e8732a009 (このIDを非表示/違反報告)
MAER - やべえ！！更新めっちゃ楽しみです！頑張って下さい！応援してます!!!!!(うるさい) (2020年8月28日 1時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
かるーあ(プロフ) - 茶々(ピンク)さん» 初コメありがとうございます！頑張って更新していきたいと思います！ (2020年8月26日 21時) (レス) id: 7e8732a009 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かるーあ | 作成日時：2020年8月23日 10時
