【甘党加湿器】愛う【そらいろまふらー】

手を伸ばして/天月-あまつき- ページ18

「はぁっ…っ」





息を乱して走り続ける

Aに伝えるんだ





「Aっ…」





ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ…






「はいっ？」





[天月くん？急でごめんね。…A、事故でっ○○病院に…]





Aの母からの電話だった。



ぴたり、と止まる足。





Aが？



嘘だろ？
誰か、嘘って言って…



あの笑顔も、何も見えなくなってしまうの？




それでも、俺は走り続けよう




**********



「Aっ…！！」




病室で寝ているA




「A、俺ね。Aの事ずっと好きだった。…もう遅いかなっ？」





返事なんてある訳ない。


Aの好きな曲を弾いても駄目だった

コードをかき鳴らせば起きてくれると思った




もっと早く…俺がっ


Aに会いたい。会う方法？一つしかないだろう。



黒い世界に引き込まれたAと一緒に行くんだ




気付けば足は屋上に進んでいた






「Aっ…今行くから、ごめん。」





『天月っ！！！』





「っ！？」





『私、まだ生きてるよ？』





「嘘…」






『私も、天月の事大好きだよ。』






「よかった…」






『けどね、私、余命1ヵ月みたい』




笑い方の上手くなったA。

見惚れるくらい綺麗な笑顔でそう言った





「A、」




『だから、一緒に降りよう？』





「え？」





『怖くて…』



「駄目だよ。1ヶ月間一緒に色んな事しよう？」





『天月っ、』




「大丈夫。ほら、Aはまだ暖かいから。」




『うん…天月に、こんなに愛されていなくなる私って幸せだね。』




「ふふｗ」






１ヶ月後


彼女は亡くなった




大丈夫。


バラバラになってもいい。

僕の体温がAに届くはずだから。


今度はこう伝えよう。

結婚しようって




忘れないようにね。









リクエストいただきましたワールド・ランプシェードで天月くんです！

先日天月くんが投稿した曲ですね
これめっちゃいい曲ですよ！！！！りょーくんので好きになりました！！！
buzzGさんはもうほんとに神←


そして想像通りでしたでしょうか？！
リクエストのものって曲イメージだからいかにイメージを崩さずに自分の文でかくか。っていうのにいつも迷うんですけど！！！

上手くいってたらいいですね。(^p^)



リクエストありがとうございました！

嫉妬*先生／そらる→←届かない/伊東歌詞太郎

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