居酒屋で会った飲み仲間【五条悟】 (ページ6)

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結果ページ6

結局、この事で四宮家を昇格する事など夢のまた夢となり、逆に降格してしまうのではという危険な事態となった。

火傷で醜くなった長兄、全てに於いて長兄に劣る次兄、呪力の使えない一般人に成り下がった娘。
当主は不在で、新しく子を作る為の女も居ない。

誰がこんな結末を想定したであろうか。という話だ。
結局父は新しく女を連れてきたが、子は作らなかった。
家柄の為に子供を1度犠牲にしようとした事がストッパーになったか、それとも祖母に強く止められたからか、真相は定かではない。

父は女に私達の母となる様に言ったのだろうか。ある日から女は女を捨て、母として私達を一生懸命育ててくれた。私も次兄も何だかんだあの人には懐いていたし、父も祖父母もそれを良しとした。
長兄は気に食わなかったようだが。

家の雰囲気はあの儀式以降明らかに殺伐としていた。
出来損ないで死に損ないの次兄、勿論全ての原因であり唯の人となった私は特に分家などからの嫌がらせは凄まじかった。そこでふつふつと私は呪術関係の事柄に恐怖と怒りを貯めて行った。
結局私は家を出た。母は随分と私を名残惜しんでいたが、決めた事だ。
その後は、他の人と変わらない生活を私は唯の人間として、一般人として生きてきた。

彼(五条悟)に会うまでは。