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131話 感染者 ページ9

『チッ…』

目暮『とにかく、上には私から報告しておく…』

『お願いします…』

電話を切ったAは、次郎吉、中森を見た

『男の言った事は本当だったらしいです』

次郎吉「なんて事じゃ…キッド捕獲どころではなくなってしまったわい…」

『とにかく、すぐに喫煙室を封鎖しましょう…念の為、このバーも閉鎖した方がいいですね』

中森「ああ」

ーーーーー
ーーー


「「ええっ!?」」

水川「そ、そんな…」

園子「間違いないんですか?」

「イタズラなんじゃ…」

中森「いや、残念ながら…今、本庁に確認したところだ…」

ざわつき始めた一同に中森は「とにかく」と言葉を並べる

中森「さっきも言ったように…Bデッキの喫煙室は封鎖…「うわあ〜‼」!?」

「「!?」」

男の叫び声が聞こえ、後ろを振り返る
そこにはうめき声をあげる藤岡がいた

藤岡「…た…助けてくれ…」

西谷「ほ、発疹!?」

中森「まさか、感染したのか!?」

顔や首、手に発疹が出ている藤岡に一同は一歩下がった

「そういえば、あの方さっき喫煙室に…」

藤岡「助けてくれ…お願いだ…」

『蘭、園子、安室さん、下がって』

蘭「う、うん」

園子「A姉…」

安室「Aさん」

3人を自分の後ろに立たせたAは、藤岡を睨む

藤岡「何だか具合が悪いんだ…」

中森「落ち着け…落ち着きなさい…」

藤岡「死にたくないんだ…」

中森「うわぁ…『下がって』く、工藤‼」

中森を後ろに押したAは空手の構えを作り、藤岡の鳩尾に拳を入れた

『‼』

藤岡は殴られる前にAの手首を掴んだ
それは、さっき蘭と触られた場所ではなく、7部袖のわずか下の部分だった

『……(感染は飛沫感染…大丈夫)』

中森「す、すまん…」

『いえ…』

七分袖のわずか下の部分をさすったAに阿笠博士が話しかけた

博士「A君…すぐに手を消毒した方がいい…」

「配膳室に消毒用のアルコールがあるわ‼」

『はい』

ウエイトレスについて行くAに安室が険しい顔で見た

次郎吉「この船から感染者を出してしまうとは…」

中森「他に喫煙室に入った者は?「キャアァ〜〜‼」!?」

「ちょっと‼大丈夫?」

『‼ほ、発疹…』

倒れたウエイトレスの右手と左腕を見たAは、壁にもたれた

安室「Aさん!」

『安室さん、消毒してないからまだ来ちゃダメです』

安室「でも『消毒したらすぐに行きますから…』…わかりました」

131-2→←130話 喫煙室の悪夢



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ルル - 面白かったです!!!更新頑張ってください!!! (2020年3月26日 14時) (レス) id: 8704b5e388 (このIDを非表示/違反報告)
白猫 - サッカーバカさんの作品、読める限り読ませてもらっています!全てが面白くて…その才能を私にも分けて下さいィ……。 (2018年11月10日 20時) (レス) id: 966379f9ef (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - 松田聖子松田聖子さん» ありがとうございます!ヒロアカとこちらの夢主さんの方は、遅いですが、こっちは早め早めの更新をしようと思ってます! (2018年9月6日 20時) (レス) id: 7a8e0b57d6 (このIDを非表示/違反報告)
松田聖子松田聖子(プロフ) - こっちもこっちで続き気になります。 (2018年9月6日 20時) (レス) id: f13688097c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年9月6日 6時

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