探偵の姉はゼロです10

133話 アオン・シャオンともう1人 ページ17

警視庁

目暮「し、しかし、あなたを乗せるわけには…」

？「僕の妹の幼馴染とその連れ達がハイジャック犯と共に飛行船にいるんですよ？しかも爆弾と殺人バクテリアを連れて…乗せないというのはおかしいんじゃ？」

目暮「し、しかし、ですなぁ…」

？「イギリス王室からの絶対命令…そう言えばいいですか？」

目暮「ぅ……」

目暮が口ごもった
なぜこんなにたじろいでいるかというと…

リー『ま、仕方ないですよねーだって、あのイギリス王室の次期当主…“アオン・シャオン”がいるんですから』

テレビ電話越しにリーがクスクスと笑っていた
アオン・シャオン…リーの兄でイギリス、シャオン家の次期当主である
イギリス王室では、彼の言葉だけで一国の首相を支配できるなどと言う噂は立っているが、根も葉もない噂である

アオン「まだ言うなら、権力で同乗させてもらうだけです」

アオンは鋭くリーとは対照的な翡翠の瞳を目暮に向けた
リーよりも濃い金髪を某海賊アニメの革命軍参謀総長のような髪型にしている

アオン「警部さん、時間がないんです」

目暮「……しかし」

イギリス王室の次期当主をヘリに同乗させ、しかもハイジャック犯達がいる飛行船に乗せてもいいのかと悩んでしまう

すると

目暮の電話が鳴った

アオン「どうぞ、出てください」

目暮「すみません…はい、目暮…『目暮警部…工藤です…』おお、工藤君‼」

コナン(新一)『今、愛知県の佐久島にいるんですが…飛行船を追って警視庁のヘリが…』

アオン(新一君…？)

目暮の電話相手がわかったアオンは、スタスタと目暮に歩み寄り電話を取った

アオン「久しぶりだね、新一君」

コナン(新一)『ア、アオンさん!?なんで、警視庁に「いいかい？よく聞くんだ、さっきのヘリに僕が(・・)乗ってる」え？』

目暮「な、何!?」

アオンの爆弾発言に全員が驚いた
何故なら、アオン・シャオンはここにいる

アオン「簡単な事さ…警視庁にいる僕は…偽物なんだからね」

コナン(新一)『…相変わらず時間稼ぎが上手いですね…“リアン”さん』

？「あー、バレた？」

ベリッと変装を解いた男

？「ま、新一君からの電話は驚いたけどね」

コナン(新一)『そうですか、リアンさんはハイジャックの件は？』

？「もちのろん、知ってるさ‼バカ妹が溺愛してる子からの連絡と協力を求めてこられちゃ、イギリス王室だって黙っちゃいない」

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