探偵の姉はゼロです10

127話 飛行船 ページ1

平次『ホンマ、えらい事件が起きてしもうたな…七夕、京都の事件からまだそない日経ってないやろ？』

コナン「ああ」

平次『朝からこのニュースばっかりや…』

新聞とテレビを見ているコナンとAは、工藤邸にいた

アナウンサー「この菌に感染すると、まず体のどこかに…かゆみを伴った発疹が現れます…
そして、数日間高熱が続き、全身が衰弱して死に至ります…
感染は飛沫感染で…特に小さなお子さんには感染しやすく…すぐに症状が出るのが特徴です」

平次『…やて…どないする？小っさいお子さんにはってしもたコナン君？』

コナン「放っとけ！」

『新一、コーヒーとミルクどっちがいい？』

コナン「ミルク」

『はーい』

平次『なんや、お前、姉ちゃんとこ帰ってんのか？』

コナン「ああ…久しぶりに兄弟揃ってテレビ見ようってオレが提案してさ」

電話をしながらコナンはテレビのリモコンのボタンを押した

コナン「それより、服部…オレが引っかかるのは…」

平次『犯人グループが、なんで実験室を爆破したかやろ？』

コナン「細菌を持ち去るのが目的なら…爆破までする必要はないハズだけど…」

平次『そやな…、…にしてもや…この赤いシャム猫っちゅう組織、知っとったか？』

コナン「いや…10数年前、財閥を標的にテロを繰り返してたって事は、姉ちゃんから断片的に聞いたよ」

平次『まあ、お互いその時はまだガキやったから…ああ、すまんすまん、コナン君は今もガキやった『平次君も私から見たら子供だけどね』うわぁ！』

コナンのスマホをひったくったAはスピーカーに切り替えた

コナン「しつけーな…」

平次『ハハハ…ところで2人とも…飛行船に乗るっちゅうてたなぁ…東京から大阪に飛んでくるヤツに…』

コナン「ああ…あの(・・)ジイさんが性懲りもなく、またキッドに挑戦状を叩きつけたから、その絡みで…奴からも、ついさっきOKの返事が届いたようだし…」

『こりゃあ、今頃次郎吉さん赤いシャム猫の記事見て怒ってるね』

2人で次郎吉の気持ちを考えると「『ハハハ…』」と薄く笑った

平次『ほんなら、2人ともオレんとこ泊まってけや！約束してたお好み焼き屋さん、連れてったるさかいな！』

コナン「ああ、わぁったよ…じゃあな！」

『あっ、新一、私ケーキ買ってくるからちょっと待ってて』

コナン「え？一緒に『ううん、新一は観たい映画とか選らんどいて』ったく…」

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