探偵の姉はゼロです2 (ページ48)

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ガラッと扉をあけてズカズカとこちらに歩み寄る有希子は新一の胸元を見た

有希子「ちょっとちょっと、新ちゃん新ちゃんネームプレートどうしたのよ⁉ さっきまで胸に付けてたじゃない‼」

新一「どっかになくした…」

ガミガミと言い合いを始める新一と有希子にAはポケットに入れてあるバッジをスカートの上から触る

『(新一から預かったバッジ…ポケットに隠してあるけど、見つかんないようにしないと…)』

パッと有希子の後ろにいる江舟に目が入った
江舟は恐ろしい形相で誰かを見ていた

「『⁉(何だ⁉ コイツ…誰見てんだ？この子か…でも何で⁉)』」

蘭を見てからまた江舟を見るとバッジは新しく用意しますと言っていた

蘭「サクラが欲しいならさっき作ったこれあげるよ！名前も書いてあげる…お名前は？」

新一「く、工藤新一、サクラ組だ！」

蘭「くどう…しんいち…」

サラサラとサクラに名前を書いていく蘭に「あ、ありがとな…」と新一がお礼を言った

蘭「お姉さんも作ってあげるね」

ちょきちょきと折り紙を切り離した蘭はそれを広げて名前をまた聞いた

『私の名前は工藤Aだよ小学校4年生になるんだ！』

蘭「くどう…A…」

新一のサクラ同様サラサラと名前を書いていった

『ありがとう‼』

蘭にサクラを作ってもらいお礼を伝えた

蘭「はい！できたよ‼」

「『‼』」

手渡した蘭からのサクラを受け取り、渡してくれた蘭本人を見つめた

蘭「それあげるから約束してよ…新一くん…私、泣き虫なんかじゃないから…もう泣き虫だなんて呼ばないで‼」

『(うわっ…第一印象悪)』

キッと新一を睨みつける蘭に新一はぽかんと口を開けていた

江舟「コラコラ2人共ケンカしない！新一君も泣き虫なんて呼ぶんじゃダメだよ！」

新一と蘭の頭に手を置いた江舟にAは眉をひそめた

「『誰だ？あんた/お前…』」

同時に江舟を見た2人に江舟はニコリと微笑んだ

江舟「江舟論介…君の担任の先生さ！ヨロシクね！」

新一「ああ…ヨロシクな…」

そんな江舟を2人は睨みつけていた