探偵の姉はゼロです2 (ページ40)

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ポアロでお茶を飲みながら4人の会話に入る3人の店員達
おい、働け、と誰かが言ってきそうだ

蘭「同じ園児のくせに妙に大人ぶってて偉そうで、もしかしたらこの子自分とA姉以外の子はみんなバカだと思ってるんじゃないかって思ったから…何か言い返してやりたくなったのよ…
ホントはお母さんが作ってくれたバッジ壊されちゃって悔しくて泣いてたんだけどね…」

「『(やっぱり泣いてたか…)』」

泣いてないと豪語していた蘭が2人の前でさらりと真相を明かしてしまった

『あの時の蘭ったら、涙を溜めながら言い合いしてたから』

蘭「え、ウソ‼」

『ホント』

蘭「うっ…」

安室「へぇ、Aさんって、その時から探偵のような事を…」

『真似事ですけどね』

クスクスと笑いながら蘭の頭を撫でた
蘭もあの時撫でられた感触を思い出したのか笑っていた

蘭「フフフ…それに、新一とA姉が私にサクラを作らせた本当の意味もわかってなかったから私、ムキになっちゃって…」

世良「本当の意味？」

『……///(フイッ』

頬を薄っすら染めたAはフイッとそっぽを向いた

蘭「そう…そのサクラって…ホントのホントは…」

翌日

新一「何見てんだよ？」

江舟「え？」

お歌の時間と言われ園児達は歌っている中、新一は江舟を見上げた
帽子を被りながら、江舟を見上げる新一を一瞥しながら本を読み進めるAはなんだ？と思いつつも本に目を向けていた

江舟「何って？」

新一「さっきからずーっと見てたじゃんか！コイツのコト！」

帽子を取り、Aに投げた新一は蘭を指差した
バシッと帽子を掴み、Aも江舟を見て新一の言葉に頷いた

園子「江舟先生はみんなを見てたんだよ！先生だから‼」

新一「そうか？」

蘭「そうだよ‼」

『……』

新一の元に歩み寄り江舟を鋭い眼差しで見つめるA

蘭「それにみんなも江舟先生を見てるし！」

園子「江舟先生人気者だからねー♡」

江舟を見ながら蘭と園子はそう呟く
新一もAもそんな江舟を見た

園子「大きくなったら江舟先生のお嫁さんになるって子…いーっぱいいるんだから！」

「『へぇー…』」

興味なさげの2人
新一はちろりと横に立つ蘭に目を向けた

新一「んじゃオメーも好きなのかよ？」

蘭「そ、そんなの何で新一くんに言わなきゃいけないのよ？バッカじゃないの⁉」