番外編：Happy Valentine♡風丸の場合 ページ34
※少しだけ接触描写が入ります
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「なんだこの人混みは…」
駅のホームに圧縮された人混みを眺めながら、げっそりとした顔で呟くA。
今日は休日ということで、友人と買い物でも行こうということになっていた。
だが駅のホームのこの様子では、目的地もおそらく人で一杯だろう。
先が思いやられる、と深いため息をつくA。
なにしろ今日は2月14日、いわゆるバレンタインデーというやつだ。
乗り込んだ電車の乗客の何人かが、浮かれたピンクの紙袋を下げているのが目に入る。おおかたチョコレートでも送り合うのだろう。
別にバレンタインに合わせて予定を決めたわけではないのだが、お互いの予定がつく日が今日しかなかった。それだけだ。
やっとの思いで待ち合わせの場所にたどり着くA。
待ち合わせのシンボルの時計台の下に居る人物を見て、それまで鬱蒼としていた顔が途端にパッと明るくなった。
「風丸くん！」
「よ、早かったな」
「俺が先に着くと思ってたのに…待たせちゃったね」
「俺も今来たとこ。んじゃ、行こうぜ」
親指で行き先を示して歩き出す風丸。いつもより軽い足取りで、Aはそれに続いた。
待ち合わせ場所のすぐ近くにあるショッピングモールに入った2人は、まずはお互いの買いたい服や雑貨を取り扱う店を巡る。
雑貨屋特有のやけにバリエーションのあるヘアアクセを風丸にあてがってみたり、ふざけて奇抜な服を試着して意外と似合ってるだなんて笑い合う2人。
ショッピングモールの人混みのストレスなんてとうに吹っ飛んでいるようだ。
その後は隣接された映画館で映画を観たり、昼食で映画の感想を語り合ってみたり、なんだかほんとのデートみたいだ、と心の中で浮かれるA。
風丸もまた、ひっそりと同じことを考えては悶々としているのを、Aは知る由もない。
「買うもの買ったし、そろそろ帰ろうか」
「あぁ、そうだな」
「……あ！ちょっとトイレ行くから待ってて！」
「…？あぁ…」
そろそろお開きかと思われたが、いきなり思い出したかのようにどこかへ走って行ってしまったA。
同じフロアにトイレがあるはずなのだが、Aが走った先はエレベーターの看板が吊るされている方向なのだ。
風丸は不思議そうにその後ろ姿を見つめていた。
「ハァ…ハァ…お、おまたせ……」
10分ほど経っただろうか、腹でも痛いのかと心配になっていた風丸だったのだが、帰ってきたAの顔を見てギョッとする。
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あ(プロフ) - 尊都さん» 尊都さんコメントありがとうございます😳そう言って頂けて嬉しいです；；本編の方にもバレンタインの話みたいな恋愛描写もう少し入れていきたいですね〜 (2月19日 11時) (
レス) id: 6fef9200f8 (このIDを非表示/違反報告)
尊都(プロフ) - 司令塔タイプのイケメン大好きです🥺バレンタインのお話も最高でした💖お気に入りに追加しました！続き楽しみにしてます！✨ (2月18日 23時) (レス) id: 6a52012404 (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - リポポプさん» リポポプさんありがとうございます~！気に入っていただけたようで嬉しいです🥺✨今どき無印の男主作品見てくれる方ってすごく貴重なので二度もコメント頂いちゃって感無量です、、🙇 (2月15日 12時) (レス) id: 6fef9200f8 (このIDを非表示/違反報告)
リポポプ - バレンタインストーリーありがとうございます😭😭素敵なお話すぎて心がときめきます、、、風丸さんとの絡み大好きです🥰🥰 (2月14日 16時) (レス) @page35 id: 35e98c7eb3 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - あさん» おけですよ！！あの、あさんのボードに返事送りましたのでボード返事待ってます。 (2月9日 12時) (レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あ | 作成日時：2024年1月24日 6時
