第27話 前半戦 ページ29
(ボランチだとDFを見渡すのに時間がかかるな…吹雪くんがDFに行って正解かもしれない)
監督の命令通り、Aはセンターハーフの位置に着いてみるも、いつもとは少しだけ違う景色に戸惑いの色があった。
前線を張る鬼道と染岡の代わりに、Aが攻撃と守備の繋ぎにならなければいけない。
今はその役目を全うしよう、そう言い聞かせて己を奮い立たせた。
『さて両チームとも気合は十分！！雷門中対ジェミニストームの運命の一戦、間もなくキックオフ！！』
どこからともなくやってきた角馬の実況が、フィールドの雰囲気をより一層押し上げる。
「本気で我々に勝てると思っているならば、愚かとしか言いようがない」
ジェミニストームのキャプテンらしき人物が、雷門イレブンに向かって冷たく言い放った。
「なんだって！？」
「言わせておけ。俺たちのサッカーで黙らせればいい…そうだろう？」
レーゼの挑発に乗せられそうになる染岡を抑えながら、鬼道はチラリとAのいる後方に視線をやった。
Aならきっと黙っていないはずだ、と。
「ハッ、宇宙人だかなんだか知らないけど、あまり舐めない方が身の為だと思うよ」
「なんだと…？貴様、前回の時にはいなかったな。まぁメンバーを変えたところで愚策に終わるだろうが…愚かだな」
「サッカーの楽しみ方もわからないお馬鹿な宇宙人さん…愚かなのはどっちだろうなぁ」
「フン、言っておけ」
鬼道の視線の先で、余裕綽々といった様子のAがレーゼを挑発している。
何を考えているかわからない、不気味なレーゼの瞳がAをキッと睨みつけた。
「みんな、ファイトだ！！！」
地球の命運を握った戦いが今、鳴り響くホイッスルで幕を上げた。
まずボールは鬼道と染岡のツートップからスタート。
Aは後ろが見えない鬼道の代わりに、陣形の指揮を取る。
「まずは様子見だ！そのまま上がってくれ！ディフェンスはなるべくラインを維持！」
「あぁ！」
「いくぞ！」
鬼道たちの華麗なパス回しで、相手の陣地へと向かう雷門。
ボールを持った染岡がレーゼに向かって走っていくも、そのままレーゼは染岡を素通りさせる。
「…フン、その程度か」
レーゼを抜いて得意げな染岡を尻目に、レーゼは誰にも聞こえない声量で呟いた。
そのままゴールへと突き抜けようとする染岡を、2人がかりで止めに入るジェミニストーム。
目にも止まらなぬスピードでパンドラが染岡からボールを奪ってしまった。
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あ(プロフ) - 尊都さん» 尊都さんコメントありがとうございます😳そう言って頂けて嬉しいです；；本編の方にもバレンタインの話みたいな恋愛描写もう少し入れていきたいですね〜 (2月19日 11時) (
レス) id: 6fef9200f8 (このIDを非表示/違反報告)
尊都(プロフ) - 司令塔タイプのイケメン大好きです🥺バレンタインのお話も最高でした💖お気に入りに追加しました！続き楽しみにしてます！✨ (2月18日 23時) (レス) id: 6a52012404 (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - リポポプさん» リポポプさんありがとうございます~！気に入っていただけたようで嬉しいです🥺✨今どき無印の男主作品見てくれる方ってすごく貴重なので二度もコメント頂いちゃって感無量です、、🙇 (2月15日 12時) (レス) id: 6fef9200f8 (このIDを非表示/違反報告)
リポポプ - バレンタインストーリーありがとうございます😭😭素敵なお話すぎて心がときめきます、、、風丸さんとの絡み大好きです🥰🥰 (2月14日 16時) (レス) @page35 id: 35e98c7eb3 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - あさん» おけですよ！！あの、あさんのボードに返事送りましたのでボード返事待ってます。 (2月9日 12時) (レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あ | 作成日時：2024年1月24日 6時
