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飲んじゃった!(arym) ページ43

金田一パロ





昨日、美雪が俺の部屋に来る、と思って。



急いで飲んだあのドリンク。




結局美雪は、俺の部屋には来なくって、ただ飲んだだけになってしまった。



…あー、もったいねぇ。







バイト中のお昼休憩、佐木と美雪と一緒に弁当をかき込んでいると






「はじめちゃん、なんだか顔赤くない?」


「へ?」



美雪に顔を覗き込まれて、自分が荒い息をしていたことに気づく。


「もしかして、熱あるんじゃ…。」


いや、ないない、と否定しようとしたけど、テキパキとベッドに寝かされてしまった。



……絶対昨日のドリンクのせいだ。



体がムズムズして、触れたくて、触れられたくて、たまらない。




「はじめちゃん、私、まだ手伝いあるから行ってこなきゃいけないの。

佐木くーん、はじめちゃんの面倒見ててあげて…!」



新谷さんに呼ばれて階下に降りていってしまった美雪。



入れ替わりに佐木が入ってきて、心配そうにベッド脇に座る。




「先輩、大丈夫ですか…?」


顔にかかっていた前髪をさらりと払われるけど、今はその感覚さえ敏感に拾ってしまう。



「…ひっ、さき…ぃ…っ、」


「は?先輩!?」




思わず漏れた甘ったるい声に、佐木は目を見開いた。






「さき……はぁ、も、だめ…っ、さわって……?」



ベッドから起き上がって、僕に腕を伸ばしてくる先輩。



その頬は真っ赤で、同じく真っ赤な唇から悩ましい息を漏らして。




「先輩?……んっ!?」


ベッド脇にいる僕に手を伸ばして、口付ける先輩。



いつもと様子の違う先輩に心配になると同時に、なんだかどきどきしてる自分もいて。




「っ……はぁ、先輩…っ!」



ドサ…ッ



先輩の体をベッドに縫い付ける。


驚いたように僕を見上げた先輩だけど、すぐににっこり笑って。


「さきぃ…っ、俺のことめちゃくちゃにしてぇ?」



甘く、囁く。



「自分で言ったんですからね…?」


耳もとで呟くと、分かりやすいほど腰を跳ねさせた。

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作者名:海月 | 作成日時:2020年5月2日 14時

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