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雄也は優しくて、かっこよかった、昔から。
いじめられてた俺をいつも助けてくれて。
俺、ちびで馬鹿だけど雄也がそばにいてくれたから、いつの間にかいじめとか気にしなくなってた。
中学に入っても彼女なんて作らなくて。
理由を聞いたら、俺がいるからって微笑んだんだ。
それ聞いて、俺、すっごい嬉しかった。
俺だけが雄也の特別なんだ……、って思ってた。
……でも、高校にあがってから雄也は俺と会う時間がなくなって。
どうしてなの?って聞いたら、恋人ができたって言われた。
そしたら目の前が真っ暗になっちゃって……。
雄也の高校に偵察しに行ったんだ。
どれが恋人なんだろうって。
それであんたを見つけた。
雄也と距離が一番近くて、雄也の恋人のタイプに一番合ってた、あんたがいたんだ。
でも、偵察のことがバレて雄也に怒られちゃって。
俺の友達に迷惑かけんな!って。
それでさっきも、雄也、怒ってたんだと思う…。
余計に嫌われることしちゃったな…へへ…。
あーあ、あんたが雄也の恋人だったら奪ってやろうって思ってたのになぁ……。
……あんな綺麗な人じゃ、俺、敵わないね…。
迷惑かけたかったんじゃないの…、
雄也のことが好きだっただけなの……。
ずっと、……ずっと前から。
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作者名:海月 | 作成日時:2020年5月2日 14時