魔法使い（inym） ページ24
ハリポタパロ
＿＿＿＿
新学期、期待や不安を胸に抱く新入生や、久しぶりに会う友人に挨拶をする生徒でざわめく9と4分の3番線。
早々に家族への別れの挨拶をすませた俺は、学校へと向かう特急に乗り込んでいた。
「あれ伊野尾くん早いね」
「久しぶり�睫�〜」
「やっぱり今年も薮くんが最後か。」
「ま、アイツの家は過保護だからねー」
魔法界きっての名家である薮の両親は、末っ子である薮をそれはそれは大切に育てている。薮もその両親の期待に応えるべく、成績優秀、スポーツ万能であり、ホグワーツの中でも一目置かれる存在だ。そんな風に家族を大切にしている薮だから、両親からの教えを純粋に信じている面もある。
魔法界の名家にとっては割と当たり前の考えであり、現在の魔法界では古いとされる考え。
俺の言葉に苦笑した�睫擇�こちらも貴族らしく優雅に俺の目の前の席に座るのをなんとはなしに見ていると、俄かに外が騒がしくなる。
「おい待てよ薮！」
「うるせーなぁ、馴れ馴れしくすんなよ」
声が段々と近づいてくると思えば、乱暴に開けられるドア。そこには先ほど話題に上った薮と、彼と犬猿の仲である光が立っていた。
「よ、薮。」
「おう、久しぶりだな伊野尾、�睫擇癲�」
「今回も長い挨拶だったみたいだね。」
「で、今度はなにして光を怒らせたわけ？」
俺らに挨拶を返す薮の後ろで未だに彼を睨み続けている光を指す。
「伊野尾、人を指さすな！」
「ごめんてひかる」
「下の名前で呼ぶなっ」
「きゃんきゃんうるせえな、これだからマグル育ちは嫌なんだ、礼儀作法がなってない。」
「おい、だからそのマグル生まれを差別するような発言はやめろって言ってるだろ。さっきの子の顔見たかよ、泣きそうだったぞ。礼儀がなってないのはどっちだよ！」
薮の家は純血主義で、両親からの教えを一身に受けた薮自身も純血主義だ。
俺らのように貴族出身が多いスリザリン生には珍しくない考えだが、ホグワーツには様々な学生が集まる。例えば、光のように両親ともにマグルであったり、両親のどちらかがマグルであったり。純血主義の学生はこういった生徒を下に見ている節があり、だからこそスリザリン生は他寮の生徒から嫌煙されやすい。
幼い頃からの教育で純血主義を掲げる薮がそう簡単に考えを変えることはできないと俺は思っているけれど、真面目な光は違うらしい。一年生で俺らに出会った時から五年に至るまで、考えを改めろと言い続けている。
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海月(プロフ) - みのすけ。さん» こんばんは。リクエストありがとうございました！ (3月15日 2時) (
レス) @page33 id: a20ce45547 (このIDを非表示/違反報告)
みのすけ。(プロフ) - 久々にリクエスト失礼します！この短編集の1の方にあったありやまとたかいののお話（海のシーンがあった方のやつです）の続きがみたいです！もしよければお願いします！ (2021年2月16日 17時) (レス) id: 56294afed2 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - 海月さん» 最高です。 (2020年7月18日 21時) (レス) id: e8758513e7 (このIDを非表示/違反報告)
海月(プロフ) - いちごさん» ありがたいお言葉すぎます...！！せみおくん、あんな感じでよろしかったですかね？？ (2020年7月18日 16時) (レス) id: a20ce45547 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - 告白しますね。好きです。海月さん。 (2020年7月18日 16時) (レス) id: e8758513e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海月 | 作成日時：2020年6月21日 12時
