中原幹部と家出少女。【文スト】

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日もすっかり落ちた午後7時。


俺が夕食を作っている時に事件は起こった。


「中也さぁぁん！」


部屋の隅から隅までAの叫ぶ声が響いた。


「この距離で叫ぶな！近所迷惑になるだろうが！」


「マフィアが近所迷惑とか善人ぶってんじゃねェ！」


「なんで逆ギレされてんだよ！」


「知るか！」


これ以上騒がれても面倒なので、火を止めてAの居るリビングに向かった。


「現在進行形でお兄ちゃんから鬼電されてる…」


青ざめた顔で携帯の画面を見せるA。


__俺は何も見なかった。


「飯作んねェと。」


立ち去ろうとすると、捨て犬の様な顔で俺の裾を掴んできた。


「せめてそこに居て！お願い！」


断りずれェ…


「居るだけだからな。」


「中也さん！実はいい人だったんだね！」


なんかデジャヴ。


Aは震える指を携帯の画面に近づけていく。


そして__


「もしもし…」

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