太宰(妹)に恋した中原幹部。【文スト】

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参加組織との取引を終え、拠点に帰って首領に報告をする為最上階の執務室へ。


「___でした。」


「何事もなくてよかった。ところでAちゃんの所へ行くのだけど、君も行くかい？」


「首領が宜しければご一緒させて頂きます。」


丁寧に返しはしたが、心の中はあいつに逢える喜びで満ち溢れていた。


贈呈品(プレゼント)は…首領も居るしまた今度でいいか。


────────────


「森さん。いつもお世話になっています。」


店に入ると店主(オーナー)らしき人物が首領に声をかけた。


__あいつは？


「Aちゃんは居ないのかな？」


「太宰なら昨日から東京の店を手伝いに行きましたが…」


東京…？


「Aはいつ戻って来るの？」


不機嫌そうにエリス嬢が尋ねた。


「1ヶ月程です。」


「Aの所へ行きましょう！」


「えぇ…今月は無理だよ。私が遊んであげるから我慢して！ね？」


__1ヶ月もあいつに逢えないのか。


恋とは恐ろしいものだ。好きな相手に逢えないとこんなにも落ち込んでしまう。


過去の俺には到底想像できなかっただろう。


俺があいつと買い物をしたのが3日前。その時あいつは何も云わなかった。


俺とは所詮そういう関係か、或いは3日の間に何かあったのか。


前者の場合は最悪、後者の場合は心配だな…


「中也君？どうかしたかね？」


「…いえ。」


東京に行ったんだ。携帯はもう持っているだろう。太宰に連絡先でも聞くか。

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