中原幹部と家出少女 2nd。【文スト】

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「今日私の運勢最下位だってー。」


朝食を食べながらテレビを見るA。俺も釣られて視線を移すと確かに最下位だった。


「厄介事に巻き込まれる可能性あり？何それ楽しそう。」


「阿呆だろ。」


「今日中也さんお休みだよね。外出して厄介事見つけに行こ。」


「意味わかんねェよ。」


この女子アナ可愛いよね、と早過ぎる話題転換にはいつまで経っても慣れそうにない。


「…手前の方が可愛いだろ。」


「自分で云った癖に照れないで？こっちまで照れちゃうから。」


Aは少し頬を染めて俺に云う。


俺がAの事を好きとAが知っているから云える言葉や、我慢しないでいい事が増えた気がする。


こんな表情を見られるんなら幾らでも云ってやりたくなる。


Aは食パンを口に詰め込み、何回か噛んで飲み込んだ。


「9時半には家を出るから、ちゃんと準備しておいてね。」


「へいへい。」


そんな軽い返事とは裏腹に、俺の心臓は大きな音を立てていた。

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