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「残党が居るからって、何で私まで…」


中也さんが運転する隣でそうボヤいた。


外は既に日が落ちており、街灯や建造物(ビルヂング)からの光が景色を彩っている。



「厄介事に巻き込まれてェんだろ。なら最後まで付き合え。」


「うわぁ。割と正論。」


云い返す気も起こらず、肘をついて外を眺める。


そこに先刻の様な輝く街並みは見当たらず、今にも崩れそうな楼閣(ビル)


「手前は裏から行け。」


「は?一般人に殺しをさせるつもり?」


私が冗談半分にそう云えば、中也さんは頭を軽く叩いた。


「莫迦か。手前の立場くらい(わきま)えてるよ。」


「冗談だよ冗談。そうやってすぐ暴力に走るから脳筋って云われるンだよ。」


「手前と手前の兄貴にしか云われた事ねェよ。」


それはあれだ。周りの人は気を使ってあげているんだよ。


ちびな上脳筋って、あまりにも可哀想過ぎるから。


私がそんな奴の部下だったら耐えられないな。


失礼極まりない事を考えていると、また頭を叩かれた。


「ちび、脳筋、双黒(小)。」


「いい加減にしろよ!?」


「痛っ!そうやってすぐに手ェ出すからでしょ!?」



それから数分車の中でぎゃーぎゃー喧嘩をしていると敵に狙撃された。


…帰ったら背が縮む黒魔術でもかけてやろうかな。

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(プロフ) - 100票目入れました〜! (2018年10月27日 22時) (レス) id: e1bf82577f (このIDを非表示/違反報告)
悠爽 - とても感動しました!ますます中也さんが好きになれた作品でした。次の作品も絶対見ますので頑張ってください!! (2018年3月29日 13時) (レス) id: e139e0903a (このIDを非表示/違反報告)
☆うみ☆(プロフ) - 完結おめでとうございます!次回作楽しみに待ってます! (2018年3月28日 17時) (レス) id: 7c1e62529a (このIDを非表示/違反報告)
にちか(プロフ) - 黒瀬のんさん» ありがとうございます!お恥ずかしい、、ご指摘ありがとうございます! (2018年3月28日 17時) (レス) id: e7372affb6 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬のん(プロフ) - 完結おめでとうございます!…あと、水をさすようで悪いのですが、今は2018年ですよ (2018年3月28日 17時) (レス) id: e37190b517 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にちか x他1人 | 作成日時:2018年3月19日 20時

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