両思い、片思い※ジョゼフ ページ3
毎日行われている奇妙なゲーム。血なまぐさいけどもう慣れてしまった。それにハンターさんはゲームの時以外はみんな優しいの。今日だってゲームが終わったあとお茶会の約束したの！
『はぁ、疲れた。』
ゲームの結果は引き分け。私は最後に飛ばされてしまった。どういう仕組みかは分からないけど、ゲームで出来た傷は帰ってくると何故だか消えてる。おかげてシャワーを浴びて服を着替えるだけで済む。
呑気に着替えてるときふと今朝の約束を思い出した。
『いけない！ジョゼフさんとのお茶会に遅れちゃう…！』
私は慌てて部屋を飛び出し本当は走っちゃいけない廊下を全速力で走った。
私の全速力のおかげで何とか約束の時間の前にジョゼフさんの部屋の前につくことが出来た。コンコンとドアをノックすれば中から「どうぞ」と声が聞こえたので私はそっと扉を開け部屋に入ることにした。
「おや、髪が乱れてるがゲームの後すぐに来たのかな？」
『約束に遅れちゃうかと思って急いできたからかしら…』
「こちらにおいで」
言われた通りジョゼフのところまで行くと手にしてたカメラをテーブルに置き髪を整えてくれた。
「ほら、出来たよ」
渡された鏡に映っていたのはジョゼフさんとお揃いの髪型とお揃いのリボンを付けた私だった。
『ジョゼフとお揃いね…！嬉しいわ、ありがとう』
「いえいえ、今お茶の準備してくるから少し待っててね」
今日はどんなお茶なんだろうと考えているとお盆を持ったジョゼフさんが立っていた。
「お待たせ。今日はこないだ君が気に入ってくれたお茶とそれに合いそうなお茶菓子を選んだんだ。」
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作者名：転生少女 | 作成日時：2019年7月10日 18時
