42 ページ44
「講評は以上だ」
みんなは少しホッとしている。私もホッとした。もう一回当てられるかもしれなかったし…
「さあ！場所を変えて第二戦が始めよう！と、その前にまたクジを引かないとな！」
オールマイトはまたどこから持ってきたのかわからない箱の穴に手を突っ込んでそれぞれから2つのボールを取り出した。
「次の試合は…」
「改めて、個性の確認しようか」
私たちは意味もなく屈んだまま話している。私たちの真ん中には3人分の影ができていて、重なり合って暗くなっている。
「ウチの個性は『イヤホンジャック』」
「イヤホンジャック？」
「んん…短時間で説明できる気がしないから、始まった時に実践しながら話す」
「了解！…で、俺は帯電。電気が出せる！風間さんは？」
「…私は風です。いろんなところから風出せます…あ、私はいらないか…」
「確かに」
響香ちゃんはふっと笑ったと同時に腰を上げた。
それにつられるように私と上鳴電気は立ち上がる。
よーい！！！
体が強張り、目の前の建物を睨む。思ったより大きいという印象で少々尻込みしてしまう。
響香ちゃんが私の肩をとんと叩いた。2人がこっちを見ていて驚いた。が、お互いに頷いた。
スタート！！！！
私たちはすぐさま駆け出して建物の中に入った。
勢いよく入るとコンクリートで作られた硬い床だったので、着地で足がジーンと痛くなる。
「多分、この階には敵いない」
「ウチはこうやって音を感知できる」
響香ちゃんは耳たぶについてるイヤホンジャックを壁に刺している。えぇ！！すご！！壁がひび割れてる！！
「めっちゃ強いじゃん」
うんうん！！
「あの時話したカンジで、ウチが索敵する」
「んじゃ、俺が回収する！」
「私が響香ちゃんの補佐します！」
なんか、始まったって感じだ。さっきまで緊張して、失敗のことばっかり考えていたけれどワクワクしてきた。
「Aちゃんは『ペナルティ』もあるから気をつけて」
「！…うん」
数十分前____
「君たちのチームにはハンデを背負ってもらう！」
私たちはクジの結果、『ヒーロー』になった。
早めに当たったね、ヒーローか〜、とかいう会話をしてから、よし頑張るぞ！という意気込みをチーム内でしたところでオールマイトが私たちを呼んだ。そして、いきなりハンデを課したのだ。
「ハンデ？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 203人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
スパゲッティ(プロフ) - もりさんへ コメントありがとうございます！！！！！そう言っていただけて、本当に嬉しいです！！！！末長く見守ってください！！！ (1月1日 12時) (
レス) id: b7c2ae5cf5 (このIDを非表示/違反報告)
もり - 面白いです！更新待ってます！！ (12月31日 22時) (レス) @page43 id: 9b7538881a (このIDを非表示/違反報告)
スパゲッティ(プロフ) - 美音さんへ コメントありがとうございます！！！！復活したので、これからモリモリ頑張ります！！！ (12月7日 15時) (レス) id: b7c2ae5cf5 (このIDを非表示/違反報告)
美音 - 更新頑張ってください！！！！応援してます (12月4日 9時) (レス) @page42 id: 6e3a47796c (このIDを非表示/違反報告)
スパゲッティ(プロフ) - しんどぇさんへ ありがとうございます！！！！お陰でようやく次の話かけました！！！！ (9月2日 18時) (レス) id: b7c2ae5cf5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みかん | 作成日時：2023年5月13日 23時
