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イソップ君とゲート前に向かうと、瞬間移動でリッパーが飛んできた。
「えっ、ええええ！？？？」
「…また来たんですか」
もう既に反対側のゲートは開いており、ヘレナとピアソンさんは逃げていた。
「もう二人に逃げられているので、引き分けに持ち込もうと思いましてねぇ…」
悔しそうに口角を歪めるリッパーの事を睨みつけるイソップ君。
「…逃げましょう、○○さん」
「あたぼうよ！」
「僕がチェイスするので、○○さんはゲートを開いといてくだ…ｯ！」
…そうとうイラついているのだろう。
容赦なく攻撃をしかけ、不意打ちとはいえどくらってしまう。いや、これは仕方がない。
さすがにこの状況では棺桶を召喚することはできないので、ゲートが開くまで頑張ってもらうことにしようか。
「＿＿＿ほら、もっと早く逃げないと○○さんを捕まえてしまいますよ？」
「…るせぇなｯ………」
「こんなに取り乱してるアナタ、見たことないですねぇ…きっと○○さんが見たら幻滅するでしょう」
私はイソップ君のどんな姿を見ても幻滅なんて絶対しないと思う。
なんてこの状況で言えなくて、必死にゲートを開ける。…よぉし、開いた。
「イソップ君！ゲート！開いた！！」
聞こえてるかな、これ。
目の前でかなり激しいチェイスが繰り広げられ、リッパーもイソップ君も互いに何かを負かそうとしているようだった。
ここで私が逃げたら3逃げで勝てる、のはとうに分かっていた。
………………が、ここで逃げれる程私の気持ちが割り切れないのを知っていてのこの仕打ちか。
「…イソップく………………待ってて！！！」
信号銃が当たりますようにと願いを込めて箱の中を漁る。
あんな時になんて要らなかったから、お願い。
「…………ｯ、懐中電灯か」
冷たい無機質のざらついた持ち手に心が沈む。
いや、懐中電灯だってまだいい方かもしれない。リッパーをスタンさせることができるんだから。
…私が、やるしかない。
「ヘイ！リッパー！てめぇのアホ面拝ませろオラァこっち向け！！」
「？！！！！」
口の悪さに驚いたのか、リッパー…とイソップ君もこっちを振り向く。
イソップ君もいたやん…あほ……
懐中電灯を一定時間当てて、まずは1回目のスタンをさせる。
2回目、3回目…
隙を見て、イソップ君の手を引いた。
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めんへらうさぎ(プロフ) - 今日初めて読んだのですが、すっごく好きです……。奥手なナワーブくん可愛すぎるし、ちょいちょいとおちょくってくるイライくんも可愛かったです…！イソペも可愛くて、とてもいい作品をありがとうございました(＞＜) (2019年7月16日 22時) (
レス) id: 9158c232db (このIDを非表示/違反報告)
ゆーな(プロフ) - 名前変えても○○になってます… (2019年6月18日 21時) (レス) id: 1ac6299c65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：5号機ちゃん | 作成日時：2019年6月14日 22時
