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「……ほんと、ごめん」
「ナワーブ君の事を助けに行けば良かったわ…」
「僕が1番いけなかったんだ…皆全然悪くないよ」
…そう、あの後私はハッチから逃げ出してしまったのだ。…なんてクズだ。
「…みんなのことを、助けにいけば…良かった…普段皆に守られてるのに」
「……ううん。それより、ナワーブくん…」
「ナワーブ君は部屋にいるよ。飛んだ時に自分の力で荘園に戻ったらしいけど」
トレイシーはそう言ったきり人形を直すために自分の部屋へ、エミリーは晩御飯の用意があるから、と食堂の方へかけていった。
…エミリーは大変だなぁ。
ナワーブに会ってごめんって言おうかな。
「…＿＿＿………○○さん…」
「…イソップ、くん」
気づいたらそこにいたイソップくんに、心配そうに覗き込まれる。
…いや、…いやいや、泣いてるなんてさ…
どうしても不甲斐なさと不甲斐なさと不甲斐なさで心がいっぱいいっぱいになって、私の心じゃ受け止められなくなったのだろう。
「…ち、違うの、これ…ごめんなさい」
「…違くないです」
「ほ、ほんとはナワーブとか他のみんなが泣きたいくらいなのに、私がな、泣くなんて」
抑えろ抑えろと念じても出てくる嗚咽を、イソップくんに見せたくなくて、振り返って走った。
「○○さん？！…待って、こっち向いて！」
「…ナワーブのとこいくｯから、着いてこないで」
「だめです、止まって下さい！」
ぐい、と手首を容赦なく捕まれ傾く。
「…なんで、すぐ…ナワーブ、ナワーブって」
「……………へ？」
「…どうして、………僕じゃだめですか？」
そんな空気に溶けてしまいそうなか細い声は、私には届くことはなかった。
いち早くここから逃げたい、の一心で、どこかにあるナワーブの部屋へと急ぐ。
…それは、ハンターに追われているのとはまた違う気持ちだった。
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めんへらうさぎ(プロフ) - 今日初めて読んだのですが、すっごく好きです……。奥手なナワーブくん可愛すぎるし、ちょいちょいとおちょくってくるイライくんも可愛かったです…！イソペも可愛くて、とてもいい作品をありがとうございました(＞＜) (2019年7月16日 22時) (
レス) id: 9158c232db (このIDを非表示/違反報告)
ゆーな(プロフ) - 名前変えても○○になってます… (2019年6月18日 21時) (レス) id: 1ac6299c65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：5号機ちゃん | 作成日時：2019年6月14日 22時
