検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:55,560 hit

18 ページ18

ナワーブside




「…うう、ッ…○○がぁ…僕のせいで…ひくっ」



「…うん、トレイシーお前はよく頑張った。怖かっただろうな…あとは俺に任せとけ」


「こ、っ…わくて…!でも僕はなんにもできなくて…!ごめんなさいいいっ…」






………___まずいな。





トレイシーの頭をぽんぽんと撫でながらそんなことを考えた。

エミリーは大分遠くの方で解読をしているのか、○○の耐久力が半分を過ぎても『解読に集中して!』と信号を送るだけだった。


エミリーも苦渋の決断だったんだろうな。






「…俺が助けに行くから、トレイシーはエミリーの所に行けよ?それもあって多分信号を送り続けてるんだと思う」





トレイシーの返事を聞かないまま、俺は走り出した。…最悪だ。




あと暗号は2個だとはいえ、こんなに士気が下がってしまっていると勝てる試合も勝てない。






「………、俺が行くしかないよなぁ」






妙に冷たい肘当てが…戦争を思い出させた。









…………………よし、いた。



ハンターはキャンパーが極まった奴みたいだな…いや、○○が好きで一緒にいたいとか。





後者だったら俺がここで殴り倒す。


すると、何やら○○がブツブツと唱えだした。








「………早く飛ばしてよ……ねぇ、みんなの役にたてないと…っ、うあ……」




「…おやおや、泣いてしまいましたね…ほら、いいこいいこでもしてやりましょうか?」









ドン。









鈍い音がフィールド上に響いた。









「…おい○○、逃げんぞ」







「……ナワー、ブ……………」









アイツが○○の頭に手を置こうとした瞬間に能力を使って気絶させた。

普段は逃げる時用に使うものだったけど、まあこんな使い方も時には良いだろう?





信じられないというような顔で俺を見上げる○○と、とにかく走った。

…このままじゃハンターに追いつかれてしまう。






「…なあ、○○」



「……な、なに………」



「俺こっちに逃げるからさ、お前ゲート前待機しといてくんね?」









半場無理やりに行かせる。




…こんな感じで終わるのもカッコイイだろ?






「…さっきの、責任取って貰いましょうか」


「はァ、責任??知ったこっちゃねぇな?そっちこそ○○に手ェ出したのどーしてくれんだ?」


「○○はお前のじゃない…」


「…そのままそっくりお前に返すよ」





楽しい楽しいチェイスの始まりだろ?

19→←17



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (95 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
209人がお気に入り
設定タグ:第五人格 , 納棺師   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

めんへらうさぎ(プロフ) - 今日初めて読んだのですが、すっごく好きです……。奥手なナワーブくん可愛すぎるし、ちょいちょいとおちょくってくるイライくんも可愛かったです…!イソペも可愛くて、とてもいい作品をありがとうございました(><) (2019年7月16日 22時) (レス) id: 9158c232db (このIDを非表示/違反報告)
ゆーな(プロフ) - 名前変えても○○になってます… (2019年6月18日 21時) (レス) id: 1ac6299c65 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:5号機ちゃん | 作成日時:2019年6月14日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。