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「…でさぁ、…………○○？」
「ぬ！？何ナワーブ」
「…おんまえ最近ぼーっとしすぎだろ」
おでこに力強くデコピンされ、じんじんと痛みの余波が伝わってくる。
………最近？
「最近っていつのこと？」
「いや、イライと付き合い始めた時からだろそりゃあ。もちのろん今もだけどな？」
「イライと付き合ってないんですが」
それさっきもヘレナに言われたんだけどなぁ…
あ、いっそみんなの前で公開してやろうか。イライとは付き合ってません！！はい！！って。
「は？…何それ、イライとあれで付き合ってないとか正気か？イライ○○と付き合ってるってみんなに言いふらしてたぞ？」
…………………Why？？？？？？？？
「ん？え？おお？？イライが？？私と付き合ってるって言ってんの？みんなに？はい処刑」
早口で呪文のように唱える私に、ナワーブは少し引いたような素振りを見せる。
食堂に着くと、そこにもうイソップ君はいなかった。…人はまだ苦手なのかな、部屋か。
「…イソップくんいない……」
はあ、とため息を漏らすと、背中をばんばんと叩かれた。痛いな、と思い叩いた本人の方を見ると、咳ごみながらフロントの方を指さした。
「おい、見ろよ、あれ。」
「なに……………あ、」
その方向には、フィオナ、と…イソップ君がいた。
「……うげ、見たくもないもの見せないでくれる？」
「そろそろ○○にも危険感を持ってもらわなければと俺の親切心だ」
やれやれという手振りをするムカつくナワーブ。
…どうやら言語より非言語が得意みたいだな？
イソップ君とフィオナは前々から噂になっていた二人だった。付き合ってるんじゃないか、とか、もう結婚目前なのではないかという憶測が飛び合うくらいに。
フィオナとは…親友、だけどイソップ君を譲れと言えば黙っていられない。
「イソップってモテるんだって、改めて思った？」
「…………思わせてくれてありがとう」
「はァ、素直じゃねぇやつ！」
ちぇっと口をとんがらせるヤツのくるぶしを蹴ってやった。
…………そろそろ、イソップ君には私を女で見てもらわなくちゃ困るな。
「…ねぇ、どーしたら女として見られると思う？」
「………男心、知りたい？」
「…教えていただけるかしら？」
「ああ、合点承知之助」
…これで私達の約束は結ばれた。
明日から作戦開始だ。
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めんへらうさぎ(プロフ) - 今日初めて読んだのですが、すっごく好きです……。奥手なナワーブくん可愛すぎるし、ちょいちょいとおちょくってくるイライくんも可愛かったです…！イソペも可愛くて、とてもいい作品をありがとうございました(＞＜) (2019年7月16日 22時) (
レス) id: 9158c232db (このIDを非表示/違反報告)
ゆーな(プロフ) - 名前変えても○○になってます… (2019年6月18日 21時) (レス) id: 1ac6299c65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：5号機ちゃん | 作成日時：2019年6月14日 22時
