霧の包む街 ページ44
『アンちゃん、行っちゃったね』
青空の元へと小さくなっていく飛行機を見届けながらAは承太郎の横顔を見上げた。
返事はなくとも承太郎もきっとさみしいんだろうな…。
ジョースターさんはあたらしく車を購入していたようで、Aと承太郎を見つけると、おおいとをふった。
『これが新しい車ですか？』
ジョセフ「ああ、これで次の街へ向かうぞ」
はい、と大きく頷き車の真ん中へ腰かける。やはり座り心地もよければ、安定感もあるものだ。
ポルナレフはAが隣ではなく後ろに座ったことに多少ふてくされながらハンドルに手を握った。
：
『ポルナレフさん、霧段々濃くなってきましたけれど大丈夫ですか？』
いつの間にか車や辺りを覆うように漂い始めた不気味な霧。
Aは座席から少し乗り出して運転席に座っているポルナレフに聞いてみた。
ポルナレフ「こりゃまずいな。進むにつれて霧が濃くなってきてるぜ
霧の中でスタンド遣いに遭遇したらひとたまりもねえし...、早いうちにどこか休めるところがありゃあいいんだけどよ」
するとジョセフはあそこ、と崖の下を指差して「今晩はあそこで宿をとることにしよう」と皆に提案した。
霧に包まれた街に点々と浮かび上がる建物、その様子はどこか気味の悪い雰囲気がむんむんと漂っているようでもあった。
『…そうですね。
多少近寄りがたいけれど、もうここから先を進むことはできませんしね』
坂道を下り、街へと進む車。
街中を通ればレストランや、街の広場、酒屋など見受けられ、案外街らしい雰囲気がある場所ではあった。
…このやるせない恐怖感と霧がなければ観光地にでもなりそうだ。
正直いうと心霊系スポットやお化け屋敷など、Aの５本指に入るほどの苦手分野であった。
前に一度、中学校の卒業旅行でクラスメイト全員と遊園地に行ったことがあるが、お化け屋敷へ入る前段階で大泣きするほどで、誰にも手の施しようがないといわれるまでだった。
もちろん以前乗っていた車のスタンドに襲われた時のように、
落ちるような感覚も、跳ね上がるような感覚もある絶叫マシンも大の苦手だが、それと並ぶほどに嫌なのだ。
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勇者あああああ(プロフ) - xyzhonokaexweb@gmail.comさん» 分かりづらくて申し訳ないです！そういうことです！ (1月20日 8時) (
レス) id: 4108a0b193 (このIDを非表示/違反報告)
xyzhonokaexweb@gmail.com(プロフ) - ようは慣れ の部分はアブドゥルさんの台詞ではないでしょうか…？ (1月19日 21時) (レス) @page14 id: 815d9c0be1 (このIDを非表示/違反報告)
うぇるり(プロフ) - ミクひめさん» 突然コメントすいません(^^;、スタンドが見えないというのはアンのことではないでしょうか…？ (2016年12月30日 12時) (レス) id: c446077766 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうか(プロフ) - 前から読ませていただいてます！すごく面白くて続きが気になります！！これからも頑張ってください♪ (2016年11月21日 14時) (レス) id: c3a1b4202c (このIDを非表示/違反報告)
ミクひめ - あの、お話は非常に気になり面白いのですが１つ指摘しても宜しいでしょうか？勘違いでしたらスミマセン。最初の話によると夢主はスタンドを見ることは可能との事だったんですが、続きを見てからスタンドは見ることは出来ないと言われてるので、少し疑問に思いました。 (2016年8月9日 1時) (レス) id: 9820022a5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：勇者あああああ | 作成日時：2015年5月5日 14時
