正門にて ページ7
〈学校には行かないの?〉
おはよーございます!
月曜日です!
みんな登校の時間だよ!
「嫌ですよ!俺、マフィアに目つけられたんですよ!?」
必死に布団にしがみつく俺。
…かっこ悪いとかいうなよ。
〈大丈夫さ。私が護衛してあげよう〉
「猫に護衛される人間ってどうなんすか…。」
布団に顔を埋める。
すると、遠慮なく涼風さんは俺の背中に乗ってきた。
あ、マッサージにちょうどいい。
〈確かに、銃とか殴りとかは絶対無理だよ?〉
「わかってますよ。」
〈でも、異能力戦闘のときは任せてほしいな〉
…!
そっか。
〈マフィアも今は異能力を重きに置いてるよ〉
「いやでも、涼風さんの事バレちゃいますよ?」
〈…その時は君の異能と言えばいいさ〉
「嫌に決まってますよ!」
もっと目つけられるやん。
〈とりあえず学校にはいきたまえ〉
〈もっと怪しまれるかもよ?〉
「はぅ。」
…んなわけねぇだろ。
〈誰もいないよ〉
〈今は大丈夫〉
声を聞きつつ、慎重に動いた。
なんだよ、この危険な登校。
だがしかし、心配に反して、何もなかった。
良かったぁ。
「お前が遅いなんて珍しいな。」
「そうですか?」
「後2分で遅刻だったぞ。」
「明日から気をつけますよ、__国木田先生。」
彼は、国木田独歩。
校内で唯一、俺の事を気にかけてくれるのだ。
ちなみに、副担任で数学の先生なのだが、
間違えた時がうるさいのなんのって___。
「おい、長谷川。」
「まだ何か?」
軽くため息をつき、
「ここは、ペットの持ち込みは禁止だぞ?」
ギョッとして、後ろを振り返ると、
「ミャア。」
あれ?置いてこなかったっけ?
は!護衛として連れてきたわ!!
ウッカリ!
「え、ペットなわけ、ないじゃないですか!」
「そうか、なら俺が責任持って捨ててこよう。」
おーう。やめてぇ。
「あーでも、俺が連れてきたんで、俺が捨てますよ!」
その時、まるで見計らったようにチャイムの音が鳴る。
「…長谷川。」
「はい。」
「遅刻にはしないでやろう。」
「…あざっす。」
「その代わり、猫は俺が捨てる。いいな。」
「いや、それは!?」
国木田先生の目がクワッと見開いた。
「いいな?」
「お願いします。」
俺は、無力なり。
89人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
sayakafujino30(プロフ) - 面白かったです!!!更新頑張ってください。応援しています!下に終わりって書いてあるのですが、続きが気になります!もう終わりでしょうか....? (2017年10月28日 10時) (レス) id: 16a7c15423 (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - 。さん» あ、本当ですね〜。ありがとうございます!気づきませんでしたw (2017年2月2日 18時) (レス) id: b93d36a99a (このIDを非表示/違反報告)
。 - 黒いコート(太宰)…じゃないでしょうか?マフィアの時は黒のイメージ(笑 (2017年2月2日 2時) (レス) id: e61b383b69 (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - かなとさん» ありがとうございます。先生時代難しいです(´・ω・`) (2017年1月31日 17時) (レス) id: b93d36a99a (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - 国木田さん(●´ω`●)之からも更新頑張って下さい! (2017年1月31日 16時) (レス) id: 024d735d7e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:悠 | 作成日時:2017年1月29日 12時