少年の夢 (ページ7)

今日:1 hit、昨日:13 hit、合計:10,699 hit

始まりページ7

前の練習生がスタッフに呼ばれすすんでいくと、ざわざわと騒がしくなる。

そんなに有名な事務所なのだろうか。

確かに身長も凄く高かったし顔も整ってた……

今からデビューするためにここにいるのに有名な事務所すら知らない自分に少し嫌気がさす。

少ししてスタッフさんが僕のことを呼びに来た。

ステージに立つのは慣れているけれど

こんなふうにして立つのは初めてで、今からでもすごい緊張してる。

緊張を抑える為にカメラを覗き込んでみたり笑顔を作ってみるけど

やっぱりダメなものはダメみたい

でも時間は待ってくれなくて

ステージの方からまた、ざわざわっと声がする。

改めて自分がすごい事務所に入れたんだな……

と思い知らされる。

こんな所で挫けていてはデビューなんて夢のまた夢。

深呼吸をしてから自分の頬に軽くビンタして決意する。

僕は絶対デビューする。