義理の息子はそらるさん

6 うらたん ページ7

私はマンションから歩いて5分の【Twinkle】というお花屋さんに勤務している



開店準備のため、私はお店の前の掃除をして、外に置く用のお花を中から持ってきて綺麗に並べた



「ふぅ...こんな感じか」



あとは店内の掃除だな






開店時間になって、すぐ忙しくなるという訳でもなくて



店長さん話して過ごしていた



店「ちょっと配達行ってくるね〜」



「分かりました〜」



私もレジでお客さん待つか






でもやっぱ暇なんだよな〜



？「やっほAとぅわん」



「お花買う人しか入っちゃいけませーん」



？「いいじゃーん。俺とお前のよ、し、み」



意味わからない事を言う彼は



歌い手をやっているうらたん



マスクしてるけどイケメン隠せてないよ



お花屋さんというこの空間に微妙にマッチしてないよ



よく用も無いのに来るんだよね〜



話し相手になるからいいんだけど



うらたん専用の椅子まで出来たくらいだ



それに座ってうらたんはマスクを外した



浦「でさでさ」



「おお、なんだい？」



浦「結婚したんだって？しかも、そらるさんのお父

さんと」



「(´・д・)･∵ﾌﾞﾊｯ」



浦「うわきたねぇ女子かよ」



心底嫌そうな顔をしたうらたん



「な、何で知ってんの...」



浦「まふがぽろっと言ってた。まふの歌い手仲間皆

知ってるレベルだよ」



やっぱり言うと思った...



「あのメンヘラ弟め...」



浦「別にバレてもよくない？」



「よくはない...」



浦「あ、もしかしてアメリカに武者修行とか言って2

年帰ってこない音信不通の婚約者にはバレたくない

よね〜」



「うらたん...なんでそれも知ってるの」



浦「この前Aと呑んだ時、言ってたぞ。酔ってた

けど本当だったんだな」



ニヤニヤしながら話すうらたん



いや絶対楽しんでるだろ



浦「そもそも何で婚約者いるのに結婚したの？」



「言えるわけ...光には悪いけど、こうするしか無か

ったんだよ」



そう、私はお姉ちゃんだから



まふには今の生活をしていて欲しい



お母さんには、笑顔のままでいて欲しい



私だけ、知っていればいい



「別に不満は無いよ。此方さんもいい人だし」



浦「...お前、何があったんだよ」



何にも、無いよ



私が、何にも無いようにしたの



丁度お客さんが来て、私は笑顔をつくった



「あ、いらっしゃいませ〜！」



浦「(...こいつ、何抱えてんだか)」






アメリカから帰ってきた足音が近づく

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