第4話 いい子な店長 ページ10
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久しぶりに学校へ行ったえらい日の今日、一足はやくカフェに来た私は紅茶を頼みうつ伏せになっていた。
ESに入ってから、お仕事中心の生活が送れるようになったが出席日数だけは気にしないといけないので通ってはいる。
元々学校が苦手な私にとっては地獄でしかないが。
義務教育は終えている上、社会に必要なスキル、元いいパソコンのスキルは身につけている。
行く意味が無い。
けど、謎に学校だけは少なくとも日数分は行かなければクビにするという謎通告があってからは行っている。
さすがにESクビにでもされて中卒は親に顔向けも出来ないしね。辞めることは無いけど。
｢はぁーーーーー｣
別に勉強するのは嫌いじゃない。数学のみだけど。
周りの子達みんな数学嫌いって言うんだけどなんでよ。解けた時楽しくない？
そんなことはどうでもいいや。
学校が嫌いなのは教室にいる時。
なんで好きでは無いヤツらと同じクラスで過ごさなければならないのでしょうか神様ぁー。
私のクラスはぴったし40人。
とても多いし人混みが苦手な私にとっては地獄。
｢はぁーーーーーーーーーーーー｣
だめだ。一人でいると負の感情しかない。
きっと、どの高校生も同じような悩み抱えてんだよな。仲間たちよーー。
｢どうしたんだい？そんなに大きなため息ついて｣
｢あ、てんちょ〜〜〜｣
1人で色んなことをグルグル考えていると、店長が来た。
店長はHiMERUとここによく来るようになってから話すようになった、とてもいい人。
見た目年齢は四十代前半ぐらい。
周りを見ると私以外いないから、暇つぶしに話しかけてくれたのだろう。優しい。
｢店長は学生時代、学校嫌いになってたりしましたー？｣
｢あはは、学校のことかぁ。
僕は好きだったよ。友達に会えるし｣
｢えーー。勉強とか嫌じゃないでしたか？店長確か勉強苦手って言ってましたよね｣
｢まぁ、苦手ではあってたけど嫌いではなかったからね。
勉強さえ頑張ればイベントもあるし、楽しいことをずっと考えてたなぁ。懐かしいなぁ！戻りたくなってきたよ｣
だめだ。店長、クラスに一人はいるすごいいい子だ。そういう考えできる人はとても尊敬する。
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作者名：葉紡 | 作成日時：2020年6月23日 1時
