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そんな話で気をそらさせて、しれっと自分が得意なレイン〇ーロードにした。
まぁ、得意と言うより落ちないだけだけど。
このコース、みんな落ちてばっかで中々面白い。
さっきから見てるとHiMERUは落ちることが多いからこのコースは対HiMERU対策にもなる。
あったまいいぞ！A！
｢さぁさぁ！やろう！！｣
一巡目。
HiMERUが案外落ちていないことに驚いたが、落ちないことに必死なのか4分の1周分差が開いた。
これなら勝てそう。
なんて思ってたが、雲行きが怪しくなった2巡目。
慣れてきたのかジャンプやブーストを使い、加速し始め、段々と距離が近づいてきた。
最早差はほとんどないほどに。
不安な三巡目。
さすがに余裕ぶってはいられず、ショートカットを使うことにする。
それを落ちないよう頑張りながら行ったが、そういう場所を1発でHiMERUは真似し、差は開かなかった。
ゴール直前。
ほとんど差はない。
アイテムもなく、信じるのは己の力と運のみ。
結果は＿＿＿＿
｢くっそーーーー！！なんで、キノコとってあんの！？｣
｢最終兵器は最後に出すものなのですよ、A｣
｢うわうっざー！！｣
ゴール直前にHiMERUが使用したダッシュキノコにより、HiMERUの勝利に終わった。
粛々と現状を受け入れ、なけなしの金でケーキのお金をHiMERUに渡す。
｢さようなら...。私の可愛いお金ちゃん...。｣
｢往生際が悪いですよ｣
｢だって...、こんな所で出費するとは......｣
｢HiMERUは探偵ですから、観察力は負けません｣
｢いや、ほんとにあんたの観察力と適応能力はバケモンだバケモンよ｣
しかも案外高かった...。
あの美味しさ相当のお金ではあった。
さすがセゾンアベニュー。
｢他にはなにか面白いゲームは無いのですか｣
｢んじゃあ、Wi〇スポーツでもやる？｣
｢それやりましょう｣
その後は、数時間ほどゲームをやりまくった。
なかなか有意義な一日になった気がする。
｢あ、茨先輩から頼まれてたソフト作成忘れてた｣
｢徹夜確定ですね。お疲れ様です｣
｢ううう...そんなぁ......｣
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作者名：葉紡 | 作成日時：2020年6月23日 1時
