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「先程も言った通り、もう起きてしまった事実を塗りかれることはHiMERUにもできないのです。
自業自得です。しっかり絞られてください」


正論を言われてしまった。
自分の中でわかっている事実を他人に言われるとどうも腹が立つのだろう。まぁ、そう誘導したのは紛れもなく自分なのだが。

HiMERUに目を向けずらくなり、窓を見ると私を嘲笑うかのような顔をした猫がおり、机に伏せた。

数十秒の沈黙の後、私はそれを取り戻すよう話し始める。



「...でもさ、こっちにだって言い分はあるんだよ?」

「言い分?
新作ソシャゲがあまりにも面白すぎて抜け出せなかったので、ゲームのせいだ......と?」

「お前って私のことなんだと思ってる...??」



微妙に言い当ててんのがまた腹立たしい。

しかし、私には誰がなんと言おうと「しょうがないねー」なんて言って貰える言い分があるのだ。



「ふっふっふーん。それはだなHiMERUくん!」

「妙に腹立たしい言い方やめて貰えます」

「茨先輩に仕事を大量に押し付けられていたからだ!」

「スルーですか。バックれでもしといても良かったのでは」



とうとう頭を使うのをやめてきたHiMERUは、私の話の途中店長を呼び、同じ種類の紅茶を頼んでいた。

こんなのはいつもの如くなので気にはしない。



「そうしたら絶対あとがめんどくさいじゃんか。
最悪鬼母よりめんどいことになりそう」

「それはわかりますが、七種副所長がAにテスト直前にそんな大量の仕事を押し付けると思わないのですが」

「直前ではないかな。1か月前ぐらい」

「自業自得じゃないですか」



「そう言われればそうなっちゃうよね」なんて言うと、HiMERUはとうとうスマホをいじり出した。
これだから現代っ子は。


まぁ、最初から未来は決定しているようなものなのだ。気休め程度にHiMERUに話してみただけだったし。

.→←第1話 テストの結果



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作者名:葉紡 | 作成日時:2020年6月23日 1時

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