【あんスタ】自然とお茶会 (ページ13)

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店長が言ったようにわらび餅はとっても美味しかった。1口サイズのもちもち食感がとても良き。

しかし、この幸せな味は、目の前の光景を見た瞬間、変に感じてしまい、むせ返った。

｢......えっ？？ひ、HiMERUくん...？？
目の前にある甘いお砂糖が見えないの...？？｣

｢？？あぁ、HiMERUはブラックでもいけます。

まさか、Aはコーヒーにミルクや砂糖を入れないと飲めない子供舌なのですか｣

HiMERUはニヤっとした顔でこちらを見てくる。
怒りがふつふつと湧いてくるが、ここで反応したら負けだ。耐えろA。

苦いものが基本的には全て苦手な私にとって、ブラックで飲むなんてよっぽどの物好きかMか、またはまぼろしだと思っていた。
まさか、こんなに身近にいたとは...。

｢嫌でもさ、そういうのって人の好みよりけりじゃんか。
馬鹿にするのはよくないと思うよ。うん｣

｢別に馬鹿にしてるつもりはないのですが。
Aがそう捉えるのであればそれでいいですよ｣

絶対バカにしてんじゃんか。１回自分の顔を見てこい。
というか、言い回しが毎度のことムカつくなぁ。

半分ほど食べていたわらび餅を気を取り直して食べ進め、どうしたらこやつに勝てるのかを考えた。

頭ではどうせ勝てないのなら数だ。
相手が質が高ければこちらは量で対抗すれば＿＿

丁度いいところに厨房から出てきた店長に話しかける。

｢てんちょー、
店長はブラックコーヒー飲めるんですかー？｣

｢えっ？僕はブラックコーヒー好きだよ！｣

くそう。数でも負けたか。
私など相手にならん、とでも言っているかのような余裕ぶった顔が本当にムカつく。鼻でもへし折ってやろうか。

てか、子供っぽいと思っていた店長がブラックコーヒー好きだったなんて、世の中おかしい。
あぁ、でも店長、いうて40過ぎてるか。言動の方がおかしいのか。

｢まぁ、子供っぽいというのも1つの長所と捉えることもできるので、
心配する必要はないですよ、A。｣
｢慰めてないよね？？傷を抉ってるだけだよね？？｣
｢そうだよ！Aちゃんは可愛いよ！｣
｢なんだか違う捉え方してると思いますけど、やめてください！｣