夏油くんの束縛が激しすぎる件について。【夏油傑】

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夏油side



『どうして私から逃げるんだ。』






Aが出ていくぎりぎりに問いかけるも、聞こえていなかったようで出ていってしまった。







Aにとって硝子と遊ぶ約束をしたのは本当だった。





ただ、悟が嘘までついてAを連れ出したことも分かってる。別に目移りした訳でもない。






わかってる、よく分かってるはずなのに







"とられたくない"







そう思ったら、体が言うことを聞かなくなった。理性が保てなくなった。ずっと自分を見ていてくれたはずなのに、私は知らず知らずのうちに束縛が酷くなった。依存していた。







Prrr,,,Prrrr








『もしもし』








五「よ〜、傑、Aと喧嘩したんだって？」








少し笑いながら問う悟に腹が立った。
何がそんなにおかしいのだ、と。








『あぁ、そうだけど、何か問題か？』







五「いや〜？まぁ、しばらくは戻らないってよ。ちょっとは頭冷やせよ〜？」






"Aはお前のこと怖がってたぞ"






そんなこと言われても、私にどうしろって、、






知らない。知りたくもない。臭いものに蓋をしてはいけないことは、わかっている。






しっかり向き合わないと、もっとこじれてしまう、私は少し考え直すことにした。

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