大縄 ページ4
今年、我が校の体育大会には新種目が追加されようとしていた。
その名も、「絆深めよう!大縄跳び!」である。
皆、ムカデ競争の代わりのこの競技で、どうにか一位をとろうと必死に練習に励んでいた。
...平和組以外。
★平和組会議★
真「それではこれより、第13000回目の平和組会議を行います。」
全「オス!」
真「議題は、いかに少ない労力で大縄を跳ぶか、ということです。」
佐「なるほど、これは厄介ですね。我々がこの会議をしている昼休み(今)も、グラウンドでは血なまぐさい戦いが繰り広げられていますからね。」
西「私はやはり、縄ギリギリの高さを保って跳べばいいのではないかと思います。大きく跳ぶと無駄な労力を使ってしまうと思われます。」
藤「なるほど...。しかし、その縄ギリギリの高さとはどの様にして調べるのでしょう?」
安「縄が上がっている高さを定規ではかればよいのでは?」
松「勢いよく回っている縄をどうやって定規ではかるのです?」
日「ならば、実際に跳んで感覚を掴むのはどうでしょう?」
深「なるほど、何事も感覚は大事ですからね。名案だと思います。」
真「他に意見があるもの?...いないのであれば、日向優歌の意見を採用し、明日から感覚をつかむ特訓を積むとする。では、本日はこれにて解散!」
全「アザしたァ〜!!」
次の日から、我々は感覚をつかむために誰よりも一生懸命に練習に励んだ。
そして見事、本番当日もミスすることなく労力少なめで競技に挑むことができた。
これが本末転倒な作戦だということに気づくのは本番の三日後のことだった。
真「おや?よう考えたら感覚つかむ特訓て普通に練習やない?」
深「はっ...!特訓=労力を使う...!本末...転倒...?」
安「ワロタ」
ラッキーアイテム
くまの人形
ラッキーカラー
あずきいろ
1人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
つむぎ - わちゃわちゃしててかわいい(笑)私もこんな友達ほしいです(笑) 質問です、作者さんは真白ちゃん目線で書いていますか?? (2020年6月3日 1時) (レス) id: 5803e398e1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紅葉 | 作成日時:2020年6月1日 12時