総北高校自転車競技部ただ1人の少女は紅一点であり、最強だった！？

「じゃ、勝負楽しみにしてるね？」

と真波君の耳元で囁き、金城さんのところへ向かった。

囁いた時に真波君の耳が赤かったのは見間違いだろうな…

『どうしたんですか？金城先輩。』

「あぁ、今から俺たちが止まる旅館に移動するから荷物を持ってくれ。」

あぁ、そうだった！

私ははーいと返事をして歩き出した先輩達について行った。

そういえば、あのカチューシャの人…東堂さんの旅館らしい。

楽しみだなぁ…！

私がそんな事を考えてると、旅館に着いた。

「ここが今日から5日間お世話になる旅館だ。くれぐれも無礼が無いように。」

金城先輩からそう言われた私達は旅館の中に入った。

「あら、いらっしゃい！この方達が今日から泊まる総北高校の方々かしら？」

私達が入ると東堂さんのお母様らしき人が奥から出てきた。

「はい。これから5日間お世話になります。」

金城先輩が深々と頭を下げたので、急いで私達もよろしくお願いしますとお辞儀をする。

「あらっ、女の子もいるのね！」

東堂さんのお母様は私を見るとビックリしたような顔をした。

そりゃそうだよね…

自転車競技自体、女子選手が少ないのに部活に混じってやってるなんてビックリするものだよね…

「可愛い子ねぇっ！」

………そこ？

「どう？尽八の彼女にならない？」

………ん？

「「「「「『はぁぁぁぁぁぁ！？』」」」」」